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本書、扉ページより
私は最上俊平、私立探偵である。ハードボイルド小説を愛する、根っからの私立探偵である。ペット専門の探偵ではないのだ、決して。ある日、若く着物姿も麗しい女性が事務所を訪れた。ペットを捜しなら、もう―――「うちの猫を捜してほしいんです」はい喜んで。1カ月ぶりの仕事ではないか。そうこうするうち、「ブロンドで目の青い若い」秘書まで雇えることに。私が独自に習得した、猫捜しの極意「サニーサイドを捜せを伝授し、愛しの依頼主のための捜査は順調に進むはずが……。あおの名作『ハードボイルド・エッグ』の続編、いよいよ文庫化!
約1年間から私の出張用の鞄の中で積読になっていた。
いろいろ思い悩むことがあり、笑える小説でも読んで気を晴らすか・・・と思っていたが、字面を追う事さえ気が重くなっていた。歴史小説を読み心を鼓舞しようとも思ったが、それも馴染めなかった。
今年の春の頃である。
その後、資格取得で、一時全く本を読まなくった。
夏が終わり、初秋の頃、尖閣の問題の時に、手に取った「跳ぶが如く」も2巻の途中で積読だ。
秋には、漫画を読みふけっていた。
現実逃避をするがごとく、ギャグ漫画を読んでいた。
「団地ともお」と「日常」、今は「ケロロ軍曹」なんかも読んでいる。
合間にガンダムオリジンの最終巻ようやく読み終え、涙したりもした。
年末の慌ただしさのなか、仕事もめどが立ち、ほっとした27日の夜、散らかっている出張鞄の整理をしている時に、思い返したように手に取った。
そして、今日、読み終えた。
内容は、前述したとおりである。
前作のハードボイルド・エッグからは、しばらく経っている。
読み進めていくうちに、俊平の孤独を思い返していた。
捜査に絡む登場人物が、自分の郷里に近いことから、俊平の苦い過去が鮮明になる。
今の現実に向き合いながら、自分を生きる俊平の姿は、かっこいいと思う。
かっこよさは、物語の巧みな展開と、可笑しさでカモフラージュされている。
素直に楽しいなあと思える小説なのである。
さて、長い休日、次は何を読もうかな・・・