2005-01-14 00:04:36

もうちょっとゲイについて語る

テーマ:セクシュアリティーについて考えてみる
「ゲイは結婚できるの?」

またしても、息子のいきなり攻撃。

「うーん、調べてみんとちょっと分からんなあ。確か、できるようになった国もあったんちゃうかなあ・・・」

で、調べてみると結構ある。一番早いのはデンマークで1989年。結婚してるのと同じ権利をもてるけれど、しかしながら、教会での結婚式はだめ。本当の意味で、ヘテロの結婚と同じ意味を持つゲイの結婚を認めたのはオランダが初めてで、これは2001年。結構最近まで認められへんかったんやなあ。

「おかあ、何で結婚するの?」
「結婚は、そら、二人の人間が一緒にいたいからするって言う部分もあるんやけどな、もっとぶっちゃけた法律的な単純な話したら、契約や」
「契約?」
「お金とか、財産をちゃんと二人で共有しまっせえってゆうことやな。ゲイのカップルの結婚が認められへんと、かたっぽが死んでしもた時に、残った人は死んでしもた人の財産がもらえへんねん。おかあかて、おとうが死んだときにお金もらわな困るさかいな」
「おとう、お金あるの?」
「あんまりあらへんなあ・・・おかあもないけどなあ・・・」
「ねえ、そういう契約なんだったら、何でゲイは結婚できないの?」
「してもええと思うけどねえ・・・」

まあ、宗教的な理由が結構あるんちゃうかなあ。キリスト教とかイスラム教とかな、結婚は子供作るため、みたいなところがあって、子供作られへんのはあかん、ゆうことになるみたいや。それから、結婚は男と女がするのんやって思い込みもあるんちゃうか。それで、怖いのはな、この思い込みが、
「男と女が結婚することが道徳的や。男同士・女同士は不道徳や」
ってねじれた思い込みに変わることなんや。
それで、もっと怖いのは、この思い込みが、
「そやからゲイのカップルは不道徳や」
って、むちゃな断定に変わってな、
そこから、
「そやからゲイは不道徳な人間や」
って
めくらめっぽう主張するやつらが出てくるねん
そんでな、そうやって声のでかいやつらがわいわい言ってるとな、
それが
(まちがってるんやけど)常識や、ほんまや
ゆうことになるねん。

「そんなのひどくない?」
「ひどい。これは、あかん」

そやけどな、こういった、「常識」は「そやそや」って言いやすいやろ。そやから、ブッシュのあほが選挙のときに「僕はゲイの結婚は許しませーん」とかいって、票を集めよったんや。

「何でそんなことになるの?」
「TVの見過ぎやな。TVやら、まあほかの雑誌なんかもそうやと思うけど、ゲイを『男が好きなおんなっぽい男・そんで淫乱』っていうイメージを作ってるやろ」
「だから、僕の友達が、ピンクの袋見て『ゲイだ』って言ったわけだね」
「よくできました。そういうの、偏見ゆうて、ようないんやで。そやけど、あれは、あかむらさき!」
「ふーん。じゃあ、淫乱ってどういう意味?」
「それは辞書をお引き」


*****************
付記(今日はかなり長いです): 「ゲイには僕たちみたいにまじめに付き合ってるカップルは多いんだ。彼とは本当に分かりあえて、僕たちは夫婦とおんなじなんだ」って、The Wedding Banquet という映画で、主人公が主張をしていました(彼の名前、正確なせりふは忘れてしまいました・・・)。

わたしは夫婦がお互いに持っているのと同じ権利をゲイのカップルにも認めるべきだと考えています。たとえば、基本的人権の一つである、財産権を考えてみても、そうすることが正しいことは明白です。

また、世界人権宣言の第二条「すべて人は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的あるいは社会的出身、財産、門地その他の地位がどのようなものであっても、それらを理由にした差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。」をみても、ゲイの結婚を許さないのはおかしいのです。

ちょっと長くなるのですが、ゲイの結婚の法制化の最近の歴史をまとめてみます。

1989年 デンマーク: 同性間結婚のカップルに、異性間結婚のカップルと同じ権利を認める。教会での挙式はできない。

1996年 ノルウェー、スウェーデン、アイスランド: デンマーク型の条例を制定。

1999年 フランス: 同棲しているカップルに性に関係なくPacsという契約を認める。この契約から生じる権利には税金の免除、相続権、親権が含まれていない。

2001年 オランダ: 世界で始めて、異性間結婚と全く同じ権利を同性間結婚に認める。

2001年 ドイツ: 同性のカップルに「生涯パートナーシップ」への登録を認める。この制度では相続権のみ保障されている。

2002年 フィンランド: デンマーク型の条例を制定。

2003年 ベルギー: ゲイの結婚が許可される。

2003年 アメリカ: US Supreme Court(最高裁?)において、同性の大人が合意を持ってセックスを自分たちのプライベートな空間においてすることすら違法であると禁止するのは(法律文章はややこしくて分かりにくいな)、アメリカ憲法に違法であるとの判断を下す。

2004年 スペイン: 社会主義政府が家族法の抜本的改正に着手。草案の段階で、同性間結婚にも異性間結婚と同じ権利を認める。この権利には親権も含まれるため、養子縁組ができるようになる。しかし、カソリック教会はこれに反対し、スペインのカソリック教徒に反対運動を起こすよう呼びかけている。

2004年 フランス: ボルドー地方において、政府の警告にもかかわらず、革新派の市長が同性間結婚を執り行う。しかし、法廷において、「性の違うことが結婚の条件である」として、この結婚は無効になった。

2004年 アイルランド:  レズビアンのカップルの結婚権の請求に関して、総理大臣は同性のカップルの権利をある程度認めるべきだと発言。しかし、結婚を認めるのはまだ先になるとも。

2004年 イギリス: 結婚に伴う権利とほぼ同じ財産権・法的権利を認める条例を貴族院が通過させた。2005年から有効になる。しかし、この権利には親権が含まれておらず、養子縁組をすることはできない。

2004年 ニュージーランド: 国会が同性のカップルのcivil unionを認める条例を通過させる。

2004年 アメリカ: かなりの州で「結婚は異性間の結びつき」という州憲法の定義に対する修正案が可決される。しかし、国会では合衆国憲法の修正案に可決することに失敗。ブッシュ政府は合衆国憲法が同性結婚を違法にする修正案を支持するが、各州においては独自の条例を制定することができると発言。

2004年 カナダ: 最高裁が政府に同性間結婚の登録を許可する法律を国会に提案する許可を与える(ややこしいな)。カナダでは一部地域で結婚証明を同性のカップルに発行している(いつからかはちょっと分からない)。

で、日本は?というと、こんなの話題にものぼらないようです。どんな議論が行われているのか、ご存知の方がいらっしゃったらご一報ください。ドイツに行って結婚された方がいらっしゃるようです。

ここで、親権の話が出てきていますが、「家族」というのは大人だけではなく、そこで育つ子供がいることではじまる、という考えがヨーロッパでは根強いのです(Starting a familyはカップルに子供が加わることを意味します)。そういった意味において、親権が含まれているかいないかで、同性間結婚の意味が大きく変わることが分かります。

また、蛇足ですが、アメリカやカナダでは政府と国会と法廷が三権分立の形で、この同性間結婚の問題に取り組んでいることが分かります。これを見ると、日本の裁判所にももうちょっとしっかりして、立法審査権をしっかり活用してもらいたい、と思ってしまいます。

追記: 上記のまとめはこちら の記事を参考にしました。
追記2: 上で言及した日本人の方の記事はこちら を見てください。
追記3: サブローさん、どうでしょう? 長くなりました。ごめんなさい。
追記4: 当方の事情で英語の記事ばっかりです。日本語関係はGoogleで検索をかけると結構出てきますこちら で見てみてください。
追記5: 追記が多くてすみません。
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コメント

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11 ■kanonさん

うちの息子は、もうちょっと「普通の母親と父親が・・・」って思ってるみたい(笑)。それで、「お前、普通ってなんや!!」とかいって怒られて・・・(爆)。わたしも、親とは全くうまく行かなくって、どうやって子供と付き合っていいのかわらなくって、ま、人間同士、裸の付き合い、かな(笑)。

ゲイは悪くない。絶対に。差別して偏見持ってる奴らのほうが悪い。だいたい、歴史的に見て、日本は衆道とかいって、男性同士の愛情関係は是認されてたはずなのにねえ・・・。

10 ■こんにちわ

初めまして
日記を読みまして色々考えさせられました こんなお母さんって素敵です
日本ではまだまだ同性愛に対しての偏見もありますよね
わたくしは親には恵まれず虐待され育ちました なんか息子さんがとても羨ましいです(笑)
今は彼と同棲し幸せですけどねw
わたくしは ゲイだけど悪いことをしてるとは思わないと胸をはって 宣言してしまいましたw
何言いたいのか判らなくなっちゃいました ごめんなさい(汗)

9 ■urisenさん

もう、無事におとなになるって、犯罪だけ犯さなかったらいいです。それから、10代で女の子を妊娠させたりもしてほしくない。で、性教育です。ゲイでもヘテロでもいいんです。わたしにはそれは関係ないんです。人を大事にできる、差別や偏見のない、自分の足で立てる人間であれば・・・(これ以上書くと、だんだん注文が多くなりそうなので、この辺で・・・)

8 ■はじめまして。

すごい!ゲイでもないのにこんなに調べるなんて!

息子さんが無事に大人になるといいですね。

僕はゲイですけど・・・・。

7 ■おくさん

おくさんのように広い考えを持っているお母さん(またはお父さん)が増えることで、次の世代の差別がなくなってゆけば、時間がかかるかもしれないけど、いつか、みんなが平等な時代が来るかもしれませんね。ちょっと、理想主義かな?

6 ■素敵な母子会話ですね。

私は、世の中にはさまざまな思考、習慣などを持った人がいて、それが一般的でないことでも、人それぞれねえ、くらいに考えております。ゲイも然りです。
そういった人たちが、偏見の目で見られ、差別を受けるのは、遺憾です。
私も、えいさんのような教育をしていきたいです。

5 ■まあねえ・・・

日本人が懐が狭い、というのは同感です。たとえば、私の周りには、変な人がたくさんいます。そのうち、「小人閑居」書くと思うけど(ネタの宝庫)。そんなことはちっとも問題にならないんですね、ヨーロッパでも(まあ、どこの地域かにもよると思うんだけど。私がどこにいるかは一応、伏せておきます)。

たとえば、昨日の小人閑居の記事に書いたんだけど、私の近所の魚屋さんは同性間結婚をしているフランス人です。でも、誰もそんなこと問題にしてないよ。「バイアグラ」を売られそうになりましたが(・・・???詳しくはそっちを見てちょ)。

まあ、その、懐の狭さというか、みんな同じ思考に負けて、わたしも日本を出た口ですが。うーん、そのあたりの社会論は一応私の専門だったので、そのうちしっかり書きます。

でも、サブローさん、わたしは小さな個人ですが、あなたの味方です。役に立たないけど。セクシュアリティーや性別や身分などにかかわりなく、わたしたちはみんな幸せになる権利を持っているのです。時間はかかるかもしれない、でもわたしたちの小さな声が集まれば、いつか、ゲイを差別しない世界が来るかもしれない。前のめりに歩いていきましょう。

4 ■しつこいが(笑)

サブローさんに一言残したくて。えいさん、お邪魔します。

日本は閉鎖的な国です。

大陸でないので、仕方が無いかもしれません。

でも、近年、そこは生きていくのには狭すぎると感じている人は、いかなる形においても、増えてきています。

ゲイの人たちはもとより、発明家、スポーツ選手、高度なバイリンガルでさえも(頑張って高度な語学力身につけても、高度な英語を生かせる仕事なんか東京に大して無いじゃないかぁ!って、これ、今度記事にして、毒、吐きたいかも。。。)、そして私のようなアメ女も(笑)。

しかも群れを成すのが日本人気質ですんで、厄介なんですよ。多勢に無勢。みんなとおんなじことやってりゃ、安心、言ってりゃ安心って、「で、あんた一体誰?」みたいな。Identityのない気質なくせに、ひとのIdentityを認めないなんて、矛盾にも程がありますよねぇ。ないなら、放っとけ、みたいな(笑)

私は思います。それでも胸を張れるなら上等!私なんかBlogで好き勝手言って、きっと多くの日本人男性を敵に回しているかもなぁ、って思うけど、今日の記事でも書いたように、相手にとっての私も、私にとっての相手も、透明人間、初めから見えないものと思っています(笑)。

でも、そんな島国根性と肩並べて自分がしんどくなるくらいなら、どんどん出て行っちゃいましょうよ。簡単じゃないけど、自分が存在する価値の為に、別天地、新天地みつけたらいいさ、って思います。

青色ダイオードの発明家も、言ってたじゃないですか。結局、実力がある人なんかは、この国に居ないでアメリカめざした方が良いって。

懐の小さい場所に居ると、小さい人生、小さい人間のまま終わってしまいます。

でもそれは、生まれた意味、人生の意義の軽視にも繋がりかけないですよ。

懐の大きいところにいきましょう♪


私も長くはここに居ないでしょう。。。

ふふふ

3 ■今日のえいさんを読んでいて。。。

新しい発想が出てきました。まぁ私の浅知恵ですんで、実現可能か否かは分りませんが。。。

結婚しない男女は増加傾向にあり、子供を生まない作らないカップルも増加傾向なんですよ。でも、世界規模で見ると恵まれない子供数は決して減らないわけです。同性愛者でも、一般の夫婦のような生活を望むのであれば、もしかしたら子供が欲しいかもしれない。アメリカでは、養子を迎える事は最早珍しいことではなく、私の周囲のアメリカ人の中にはにも養子をした人、養子によって育てられた人が結構居ます。先進国と定義されている国では、子供が減少傾向にあり、そこへ子供の生まれない家庭が出来るのは、政府としては税の取りりっぱぐれを危惧して、Gay Marriageを中々承認できないところも多いのかもしれませんが、もしかしたら、こういうカップルの方が、養子をして今時子育てしてちゃんと家族をやっていけるかもしれないじゃないですか?

男と女は脳からして仕組みが違うんですよね。自然に身を任せている地域で暮らしている人には、余り見られないかもしれないけど、頭でっかちが多い国では、離婚率の増加、結婚しない男女、少子化などなど、普通と呼ばれる「男と女の組み合わせ」が、新たな問題を引き起こしているわけです。それは社会の仕組みとかが複雑に絡み合いますので単純な話では解決できませんが、女と女の方が、分かり合えて、うまくやっていけるかもしれないし、男と男の方もそうかもしれない。数ヶ月前に見たアメリカ映画で、3人の幼馴染の男が、それぞれに結婚して子供が出来て、子育てして変わっていくという話の中にも、そうして生まれた子供を抱えて、奥さんがやる気の無い旦那さんと別れて、レズのお相手と一緒に家族を作ることにして、その別れた旦那の方も、それを否定するのでも非難するのでもなく、子供にとって一番の環境をと、そのレズのカップルをバックアップすることで、やっと父親の意識を持ち始める、という描写がありました。

相変わらず、アメリカ人のそういう懐の深さには頭が下がります。

だとしたら、「GayMarriage+養子」は、さまざまな問題への新しい解決策かもしれませんね。

長くて、すんまそん。

2 ■サブローさん

カミングアウトをするかしないかは本人しだいだと思います。できれば一番いいんですけどね。結構理解のあるヨーロッパにおいてすら、カミングアウトすることはとても大変らしいです。それは、本人に勇気がないからではなくて、社会に柔軟性がないからです。できないことを恥じる必要は全くないと思います。

こういった記事を書くことで、少しでも、セクシュアリティーに対する差別がなくなればいいな、なんて、とんでもない夢みたいなことを考えています。でも、まあ、小さなことからしかはじまらないわけだから、息子からはじめてみます。

1 ■無題

こんばんは。
初めてのコメント失礼いたします。

世の中のお母さんが皆、同じような考えをもっていらっしゃったら、僕たちゲイはもっと堂々と生きられるのにと、残念に思います。
逆にこのようなお考えをお子様にご教育なさっているお母様がいらっしゃるということを、非常に嬉しく存じます。勇気になります。

僕たち日本人のゲイは、まずほとんどはカミングアウトできずに、異性愛者のふりをして生活することが多いです。
普段の生活の中に同性愛者が存在することを、想像すらしたこともない人が大勢いらっしゃるからです。
ゲイであることは変態であるという思い込みの偏見の中で、ゲイであることがばれないように脅えながら生活しています。

以前、会社の先輩に、おっぱいパブに誘われ無理やりに連れて行かれたことがあります。心底興味がない(というよりも気持ち悪い)のですが、もちろん興奮しているふりをする他ありません。
みじめな夜でした。

カミングアウトもできないなんて情けない、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんね。
でも想像してみてください。
家族が、会社の人が、友人が、世間の人が皆、自分に対して変態を見るような視線で接してきたら…。

素敵な記事をありがとうございました。
長いコメントになってしまい申し訳ありません。

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