そんな訳で、今日から劇場入りである。
昨日は、そもそも何故「かもめ」を選んだのかについて、皆の前で話した。
作者はチェーホフ。ロシアの文豪である。
今の、このご時世にロシア……でも逆に今だからこそピッタリの題材ではないかと考えたのだ。物語の中でドールンという役が、その昔、イタリアのジェノヴァへ行った時、群衆の熱に圧倒されたという台詞を発する。そして、その熱には世界を1つにする魂のようなものを感じた。と言うのだ。
役の台詞ではあるが、これは間違いなくチェーホフの言葉であり、どこか演劇の可能性に寄せる期待に満ち溢れていると、私は勝手に感じてしまったのである。
エンタメには世界を1つにする力がある。
青臭い奴だと思われるかもしれないが、今我々に出来ることは、時を越え、国境を越え、チェーホフの期待に応えることではないだろうか?
我々はお客さんに心の底から楽しんでもらう為に、魂を込め、世界を背負って臨みます(←ちょっと大袈裟かな?)いやでも副題が大袈裟だから。
くすぶるな恋、燃え上がれ!
いざ八王子へ、行ってきま〜す。