ラフマニノフ チャイコフスキー 高橋多佳子 大嶺未来 東京文化会館ライブ録音CD感想 | ことのは 心を言の葉にのせて 時に音楽も

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2023年のラフマニノフ生誕150年を記念して開かれた東京文化会館での

大嶺未来さんと高橋多佳子さんのデュオリサイタルのライブ録音


ラフマニノフの2台ピアノのための組み曲1番と2番

チャイコフスキーの眠れる森の美女をラフマニノフが編曲したもの

ラフマニノフ 鐘の2台ピアノ版が収録されています



ラフマニノフの第1番

天から星が輝きながら 降ってくるかの様な

色彩者のある響きと 清廉な空気を感じる様な音色がピアノから生まれてくる

 まず 聴いた瞬間に世界が変わる

そして耳だけでなく、心そして魂までも、音が創造する世界に

深く深く誘われていく 


「幻想的絵画」 なるほど

鐘の音 その音の展開というのだろうか 心に残る そして 教会の神聖なもの 

絵が浮かびました

何よりも音の粒が美しい


チャイコフスキー 眠れる森の美女のラフマニノフの編曲

お二人で弾いているのですが、ああ変わったというか 先ほどは 大嶺さん

この曲 高橋さんが

音の美しさはもちろんですが、華やかさと 

聴き入らせるより、聞き手の方へ 光線の様に入ってくる感じに

もちろん 曲が違うのもありますが

個人的はオケで聴くより このピアノの演奏の方がいいなと思いました

最後のワルツ 美しい響きと音が展開していくスケール感と曲としての程よいまとまりの両立

書くのは簡単ですが演奏するのはさすがだなと改めて感じました

この曲もピアノでないと表現できない世界を感じました



ラフマニノフ第2番

1番真逆とまではいかないですが、ピアノを響かせて、ドンドン展開させていく

ラフマニノフがピアニストであることを想起させる様な出だしと展開

これも、ピアニストさんの創造する世界がとても分かる

ピアノ演奏の技術の凝縮したような曲を見事に しかも二人

聴いていると呼吸するのを忘れるくらい 曲に聴き入って、気づくとピアニストさんが創造する

世界へ連れ去られている 聴いている最中はそんなことすら気づかずに

ただ聴いているといる

なんとも心地よいピアノでしょう

この曲自体がとてもロマンティクな旋律とピアニズムの技巧の極地の両面を備えて

それをピアニスト2人で演奏するというもので

それを見事に 演奏しきっているというのも 後から冷静になってみると

すごいことだなあと思いました



ラフマニノフの鐘 ピアノ2台版

この曲はピアノソロで何度も拝聴したことあります

2台版は初めて拝聴だと思います

とても深く 教会で礼拝にいるようなものを感じます

ソロではそこまで感じることはなかったと思います

しかも、メロディーというか旋律の美しはそのまま


いろんなコンサートに行き いろんな音源のCDその他も拝聴してきましたが


これは 今までのどのコンサート、音源にもなかったものをとても感じました

CDの感想を直感でいつも聴いてすぐあげるのですが

あまりに素晴らしいと感じたので 直感で素晴らしいとだけ上げて


時間をおいて 再度聴いて 

感想を再度あげたのも初めてです


大嶺さん高橋さんお二人とソロでの演奏は

コンサートでも拝聴しているのですが

もちろん素晴らしいといつも思います


ピアニストさん2人が演奏するというのは

足し算でなく掛け算になるということも感じました


柏市にも、スタインウェイとベーゼンドルファーのある、音響もいいホールがあるので

お二人に演奏していただける日が来るといいいなと思いました


でも、さすが東京文化会館ですね