入江一雄 ベートーベン三大ソナタ感想 | ことのは 心を言の葉にのせて 時に音楽も

ことのは 心を言の葉にのせて 時に音楽も

想いをそのまま 言の葉にして
音楽をのせることも
ふとした気づきを


悲愴

月光

熱情

ベートーベンの3大ソナタを
美竹のスタインウェイで
ピアニストは入江さん

とても とても楽しみにしていたコンサート

月光を全楽章聞くのは何年ぶりだろう

この曲はもう何度もいろんなピアニストさんで聞いているので

今日はどんなベートーベンを感じるのだろう
そう思いながらワクワクで望みました


悲愴の最初の響き始まった瞬間
世界が変わりました おおベートーベンのピアノという感じ
有無を言わせず強引なまでにベートーベンの世界へ引きずり込まれて音楽と一緒に走らされる
あの感じが とても心地よい

そして月光
この月光は静寂で世界を支配するのではなく
優しく包み込むような感じ でも気がつくと
独特の緊張感の中にいることに気づく
同時に三楽章へ導かれる

熱情
これはいかにもベートーベン
あれ ピアノを聞いているはずなのに シンフォニーを聞いているような感じ

世界が大きく展開していく
いや ベートーベンが創造したスコアを
入江一雄というピアニストが ピアノで世界を創造 支配なのかもしれない そしてどんどん時間を動かしていく 

演奏が終わると
我にかえる 拍手の渦で

なんとも凄い コンサートでした