人間の本性が善きものであると考え、孟子が掲げた4つの心は、
「惻隠の心」=かわいそうだと思う心=忍びざるの心
「羞悪の心」=悪いことを恥じ憎む心
「辞譲の心」=譲り合いの心
「是非の心」=善悪を見分ける心。
かわいそうだと思う心は「仁」の芽生えである。
悪いことを恥じ憎む心は「義」の芽生えである。
譲り合いの心は「礼」の芽生えである。
善悪を見分ける心は「智」の芽生えである。
人間は生まれながらに手足を4本持っているように、
この4つの芽を備えている。
それなのに、自分は仁義礼智など難しくて実行できない、
などと決め込むのは、自分自身を傷つけるようなものである。
他人に対しても同じように決め付けるのは人を傷つけるものである。
自分に備わっているこの4つの芽を育てていこうと決意すれば、
火が燃え出し泉が湧き出すようにそれは限りなく大きくなっていく。
これを育てていけば天下を安定させることができるはずです。
『性善説』はいくらでも応用できますね。