先月7月17日から、結局は一週間にわたって書いてまいりまいました、「バーンズリー・ハウスを征く 」シリーズですが、その中で、この邸宅のオーナーであった、ローズマリー・ヴェレイ夫人について少しふれたんですが、今日は英国の上流階級のご婦人方のライフ・スタイルについて書いてみたいと思いました。




英国・コッツウォルズより愛をこめて

    ヴェレイ夫人デザインのラバーナム・ウオーク



上記ローズマリーさんは、バーンズリー・ハウスのオーナー一族であったデイヴィッド・ヴェレイ氏と結婚されてからヴェレイ夫人となられるのですが、4人のお子さんを育て上げた後、40歳くらいからプロフェッショナルなガーデナーとして輝かしい経歴を作られることとなるんですね。





この情報は、いつもこちらを訪れて下さっているMeguさん が、そのローズマリーさんについて3月のブログ で書かれているので、こちらを参考にさせていただきました。Meguさん のブログには生前のローズマリーさんとそのご家族の貴重なお写真も掲載されていますので、ぜひご覧になってくださいね。





ローズマリーさんは子育てをほぼ終えられた40歳という年齢から、第二の人生をスタートさせて未亡人となられた後もよりキャリア・アップをしていくのです。




そして顧客にプリンス・オブ・ウェールズ(チャールズ皇太子)や歌手のエルトン・ジョンをはじめ、アメリカのニューヨーク・ボタニカル・ガーデンからデザインを依頼されるなど確実にキャリアを積み重ねていきます。




すごいと思いませんか?




それもローズマリーさんはいわゆる英国の上流階級に属する方ですので、生活に窮した挙句キャリアの道を選んだわけではないんですね。



英国の上流階級の奥さまというのは、「奥」さまではおさまらないんですね。



実は私の周りにも、マナー・ハウスにお住まいの、いわゆる上流階級の奥さまがいらっしゃるのですが、そういった方がいらっしゃるのですが、ほとんど皆さん何らかプロフェッショナルなポジションを築いていらっしゃるのには感心します。




私も日本にいる頃や、こちらに来て間もない頃、まだそういった方々とお付き合いのない頃は、上流階級の人たちは、毎日着飾り、おいしいものを食べ、コンサートに行き、たわいのない会話を楽しんでいる、というような失礼な想像をしていましたが、現実はそうではないようです。




英国・コッツウォルズより愛をこめて

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この国では階級に関係なく、ただきれいに着飾ってアフタヌーン・ティを楽しんでるだけでは、尊敬されないようで、それは社交界でも同じことが言えるようです。




それだけではなく、皆さん年齢にも負けないパワーを感じます。


40歳の声を聞くと


「もう年だから‥‥」


「私の若い頃は‥‥」


なんて言ってしまいがちですよね。


でも、それを口にしないところが、この国の上流階級の人たちなんです。




当然、自分の年のことは意識されているに違いないのですが、それを口にした段階でその言葉に甘んじてしまうので、あえてそういったネガティヴなことを口にしないんです。言い意味でのプライドをお持ちで、そういったところは、私自身も共感できます。




外から見れば気楽に見えるかもしれない上流社会、でもその中で生きるためには、それ相応のパワーが必要なんですね。




その中で、いつも気を張って生活していらっしゃる方々なので、外の世界に出ても持ち合わせたパワーが出てしまうようで、この国のそういった社会にいらっしゃる方々は他の方面でも第一線で活躍されていることが多いように見受けられます。




今回のバーンズリー・ハウス・シリーズ を通じまして、ヴェレイ夫人のことをよく知ることになり、彼女のような人生がすごせたら素晴らしいと感じましたので、日本の皆さまにも少しでもローズマリー・ヴェレイ夫人のことを知っていただけたらうれしく思います。



もし、今回のバーンズリー・ハウス・シリーズ がお気に召しまししたら、この本もきっと気に入っていただけると思います。リンクを張りながら何なんですが、よろしければ一度書店で手にされて、立ち読みでもいいので見てください。きっと英国貴族の生活を感じられますよ。

図説 英国貴族の城館―カントリー・ハウスのすべて (ふくろうの本)/田中 亮三
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