天才キッズ全員集合「はさみ将棋対決」の放送が無事終わりました。

 

無事っていうのも変ですが、正直な感覚です。

 

番組スタッフの方から、「はさみ将棋」を番組で取り上げたいとのお話をいただき、ルール作りから関わってきたのです。

番組で採用されたルールはまさしく将星会で作ってきたルールそのものなんです。

 

ちょっと振り返ってみましょう。

画像はすべてテレビ朝日さんの「天才キッズ全員集合」のスクリーンショット引用です。

 

大西くんは、北島忠雄7段の教え子さん。

つるのさんは、言わずと知れた大強豪。

 

さて、初手です。

初手から、つるのさん意外な顔つきでしょう。

これ、わけがありましてね。

実は、対局前に、つるのさんと実況アナウンサーの赤平大さんと僕とで、研究をしていたんです。

最初の配置は、2、5、8スジがいいのじゃないかって。

おそらくは、大西くんはそのスジから来るだろう。

だったら、こちらは、3,6,9だ。って感じです。

そしたら、いきなり9スジ。

それで、意外な顔をしたんです。

 

かように、まったくの真剣勝負。よくいう「ヤラセ」なんて、完全なしです。

僕、実は、テレビの勝負ものって、けっこう作為があるんじゃないかって思ってたんですね。

ごめんなさい。

 

さて、2手目。

 

つるのさん、落ち着いての5スジ。

表情も良いでしょ。

一方の大西くんも冷静そのもの。

この「3手目までは敵陣に」っていうのが将星会ルールなんですね。

 

 

だからでしょう。「解説:将星会 有田英樹」のテロップがここで流されました。

 

さて、ブログ御覧の皆さんに放送されなかった解説を少し。

大西くんもつるのさんも、2間あけて、駒を配置してますよね。

これが、いいんですね。

理由は色々ありますが、例えば1間だと、中に入り込まれちゃう。

すると両取りをかけられやすいんですね。

これ、あとで出て来るM字戦法にも通じるんです。

 

そのことも含めて、明日以降のブログ記事に続きます。

その2

 

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花の東京