クリスマスマーケット行脚 | ドイツ、悪妻愚母のよもやま話

ドイツ、悪妻愚母のよもやま話

主婦にして家事はおざなり、興味あることだけ、猪突猛進の悪妻愚母のドイツ生活

 いよいよあと数日でクリスマス。アドヴェントも残りわずかだ。

 今年もけっこうたくさんクリスマスマーケットに足を運んだ。

 なにしろドイツの冬は寒くて暗い。家の中に閉じこもっていてはどうしても鬱っぽくなってしまう。外に出てまばゆい光に触れる必要がある。という事で、今年のクリスマスマーケットの模様です。

 

 こちらは家から30分ぐらいの小都市。ドイツではどんな小さい町にも規模にも規模に応じたクリスマスマーケットが立つ。

 目についたのが、いつもはない大きなコンクリートのブロック。通路のそこここにデーンと置かれている。

 旦那に言わせると、これはテロ対策。数年前にベルリンのクリスマスマーケットにトラックが突入し、死傷者を出したテロ事件以来、どうやっても車が突破できないようこのような分厚いコンクリートブロックが置かれるようになったのだという。

 ミュンヘンの日本領事館からも毎年のように、クリスマスマーケット周辺でのテロにお気を付けくださいというメールが送られてくるし、本当に不安なくドイツ冬の風物詩を楽しみたいもの。

 午前中なので、人もまばら。ゆっくり見ることができた。

 ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家を模したレープクーヘンハウスかな。

 木でできた食器セットのお店。木の製品は何といっても温かみがある。

 

 数日後に今度は家族で同じクリスマスマーケットに出かけた。

 今度は週末の夜だったので、人ごみで一変。同じ場所とは思えないほどにぎわっている。

 ビールジョッキを手にしたおじさんが旦那に向かって、

 「おいしいよ一。一口どうかね」と盛んにすすめる。完全に酔っぱらっている。

 旦那「いやー、僕、免許取り立てというか仮免なんです。飲酒運転で捕まらないようにしなくちゃ」って18歳かよ、おい。

 

 子ども達のお目当てはバウムクーヘン。日本でも有名だがドイツのそれは小ぶりで細長く、日本のものとはだいぶ見てくれが違う。(ついでに言うと、味も日本の方が洗練されているような)

 私はやっぱりローソクの光に目を奪われてしまう。昼もいいが、暗がりにキラキラ照らされる色とりどりのローソクの美しさは格別である。

 

 

 

 そして昨日行ってきたのが、ドイツでも有名なニュルンベルクのクリスマスマーケット。夜に来ると人ごみで前にも進めないが、午前中だったので、まだ歩いて回れた。

 

 

 キリスト教国らしくクリッペ(キリスト生誕の場面)の飾り物がどのマーケットにも見られる。

 一つ一つ手で絵付けされているというクリスマスオーナメントのお店。手作りだけあって、一つ数千円とお値段も張ります。

 

 クリスマスだろうが、夏のフォルクスフェストであろうが、ドイツのお祭りといったらとにかくこれ!熱々のソーセージをパンにはさんで食べます。

 

 ドライフルーツがたっぷり入った、フルヒテブロート。ずっしり重厚。これに薄く切ったバターをのせて食べるとおいしいのだとか。

 松ぼっくりやモミの木など自然素材で作ったクリスマスオーナメント。

 今年も何だかんだと3,4回ぐらいクリスマスマーケットを訪れることができた。

 今回ニュルンベルクでうれしかったのが、日本人の旅行者をけっこう見かけたこと。

 円安だのなんだので、日本人を見かけることはめっきり減っていたのだが、さすが人気のクリスマスマーケット。若い人を中心に何組も見た。懐かしい日本語に涙ぐみそうになるほど心が揺り動かされた。そのお話はまた次に。