おはようございます
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娘、無事に10歳のお誕生日を迎えましたニコニコ





お誕生日当日の今日は平日なので、先週末に家族でお祝いしましたラブラブ












私も母になって10年。

今さらだけど、

「オランダへようこそ」

の言葉が改めてしっくりきます。





オランダへようこそはダウンちゃんママの間ではたぶん知らない人はいないくらい有名なエッセイ。



感じ方は人それぞれなので、この言葉を受け付けない人ももちろんいるんだけど(人それぞれだからそれも全然アリ)、


私はダウン症と診断された当初からこのエッセイには励まされました。


10年経った今もしっくりきています。






以下、コピペです。




オランダへ、ようこそ

作:エミリー・パール・キングスリー/ 訳:伊波貴美子




私はよく障害を持つ子供を育てるって、どんな感じか聞かれることがあります。
障害児を育てるというユニークな体験をしたことがない人が、理解して想像できるようにこんな話しをします。

出産の準備をするというのは、すてきな旅行の計画をすることに似ています。
例えば、イタリアへの旅。
旅行ガイドを数冊買い込み、現地での行動を計画します。
ローマのコロシアム、ミケランジェロのダビデ像、ベニスのゴンドラ。簡単なイタリア語を覚えるかも知れません。
とても、わくわくします。

そして、何ヶ月も待ちに待ったその日がやってきます。
あなたはカバンを持って、いよいよ出発します。
数時間後、あなたを乗せた飛行機が着陸します。
スチュワーデスが来て、

「オランダへようこそ。」と言います。

「オランダですって?」
と、あなたは驚きます。

「オランダってどういうこと?私はイタリアへ行くはずだったのよ!
ずっと前からの夢だったのよ!」

しかし、飛行計画が変更になり、オランダへ着陸したのです。
あなたはそこに残らなければなりません。

ここで考えて欲しいのは、
あなたは、不快で汚くて、伝染病、飢饉や病に侵されたひどい場所に連れてこられた訳ではないという事です。
ただ、ちょっと違う場所であるという事です。

そこであなたは、
新しい旅行ガイドを買わなければなりません。
そして、全く違う言葉を覚えなければならないのです。
また、今まで会ったことのない人々に出会うことになります。

ちょっとだけ違う場所へ来てたのです。
イタリアに比べて、時はゆっくりと過ぎていき、
イタリアのような華やかさはありません。
でも、しばらくここにいて
息を深く吸ってみると、
周りをみわたすと・・・・・
オランダには風車があることに気がつきます。
チューリップも。
オランダにはレンブラントもあります。

あなたの知人たちは、イタリアへ行ったり来たりして、とても楽しい時間を過ごしたと自慢します。
あなたは残りの人生、こういい続けるでしょう。

「私もイタリアへ行くはずだったの。そのつもりだったの。」

イタリアへ行けなかった痛みは癒えることはないでしょう。
失った夢はあまりにも大きすぎるのです。

しかし、
いつまでもイタリアに行けなかったことを悔やんでいると、
オランダのすばらしさや美しさを、
楽しむことは出来ないでしょう。







以上が「オランダへようこそ」です。



そう、私もオランダに行くことになるとは全く思っていませんでした。


だけど、オランダを知ることが出来て良かったと思っています。





とは言え…

やっぱり大変は大変で、

思っていた子育てとは全く違う子育てをしているんだけど、



でも、

オランダの素晴らしさを味わい尽くしたいと思っています。
(息子のおかげでイタリアの楽しさも知れたしね照れ






過去にとらわれず、未来を悲観せず、

「今」を「こなす」のではなく、

一日一日を、ちゃんと味わいながら生きていきたいと思います。






(そういえば、小学校の卒業文集の「将来行ってみたいところ」にオランダと書いたのでしたニコニコ






ありがとうございました♡