新聞広告に笹川良一の顔写真付きでデカデカと宣伝してあるのを見て
好奇心で読んだ。
私の中の笹川良一像とは。
・ボート協会かなんかの、会長だか社長だか、ともかくエラいヒト
・元自民党の笹川尭氏の父
・よくわからないけど、胡散臭い。
・そしてもちろん、「一日一膳」「マッチ一本火事の元」のCMの、眼光鋭いおじいさん
だった。
今回この、工藤美代子著書の本書を読むと、笹川良一氏は慈善活動に莫大な資産を
投入していたことがわかった。
子供心に「この人は悪いことをしてる人」なんて思ってたのは、
新聞やテレビで見聞きしたからなのか、親が話していたことを聞いていたからなのか…。
A級戦犯として刑務所に入っていたり、女癖は悪かったりするが、今までのイメージは覆された。
川端康成と幼馴染だったと言うのも初耳。
イメージでは「成り上がり」だと思っていたが、いいとこの坊ちゃんだったのも意外。
とりわけ興味深かったのは、巣鴨の刑務所での、東条英機とのやり取り。
東条が笹川に歌をおくったという事実にも驚いた。
しかし、実の子と、その母(妻ではない)に対する待遇はちょっと理解できない。
他人に優しく、身内に厳しくか?
笹川尭氏が報道ステーションで「父からは援助は受けていない」的なことを
声を荒げて仰っている場面を、偶然リアルタイムで見てたけど、
本書を読んで、成る程。と納得した。
笹川氏の息子三人は、一体どんな思いで幼少期から青春期を過ごしたのかしら。
PS.一応伝記なんだから、写真は載せて欲しかった。
本人や家族、妾さんたちの若い頃の写真は見たくなるのが人情。
表紙の見なれた笹川良一氏の写真だけでは寂しい。






