文明が進化すると愛を考えざるを得なくなるらしい | ノリックの「失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~」おもしろ満載ぶっちゃけブログ

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『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』に出てくる超高文明世界、エルフィアの根底にあるもののうち、「愛を全宇宙に広げること」について、まず彼らの言う愛に関してお話してみましょう。


愛とか言うとすぐに軟弱とか、理想論的、宗教的とか言われます。

まぁ、そういう方たちにはそう思っていただいてけっこうですが、ユティスの言葉のこれは重要なのではないでしょうか。


ユティスが和人に言った言葉です。

「愛だけが創造をもたらします」


うーーーん、いかがです?

文明は破壊の上に成り立ったのでしょうか、それとも創造の上に・・・?



地球人類はいまだに戦いに明け暮れています。

戦いこそ進歩の母だとする意見も多いですよね。


あらゆる進化は生物間の戦いの中で始まった。

生物は生存競争という環境に適応して進化してきた。


確かに、生物、種としての進化には説得力があります。

人類以外の生物はこれを忠実に守っています。


時にはクマノミとイソギンチャクのように共生関係になる場合もありますが、それとて、お互いの繁栄を願ってのことでしょうか?


たぶん、相手がいればいいだけのことで、いなければ他を探すんじゃないかなぁ・・・。


考えているのは、ひたすら自分のことだけ。

相手が繁栄しないと自分がゆくゆく大損するなんて、考えているんでしょうか?



しかしですよ、文明を持った人類は、余計なことを考え始めました。

そう、自分の種を繁栄させるだけなら、まったく不要なことです。


なんせ、地球環境のことを考え、ちゃんと他の種の繁栄も考えているわけですから。


世界各地の自然保護地区なんか、そのいい例じゃないんでしょうか?

どうして、そうなんでしょうか?


それは、人類が地球環境をも変えられる巨大な力を持ってしまったからじゃないかなぁ。



一例として、産業革命以後、一年に自然が吸収できる量の何百倍もの二酸化炭素の放出をし続けていることがあげられます。


今世紀末に南極やグリーンランドの内陸氷河が融けちゃったら、海岸線は何十メートルも上がると言われています。


東京なんか、完全に海の底ですね・・・。

これって、イヤですよね?


だから、それを考えざるを得ないんです。

あんまり積極的な動機ではありませんが、これがきっかけなのは確かでしょう。



ここで、人類の特徴的な感情をご紹介しましょう。

それは「信頼」です。


これは人類がお互い「信頼」に基づいて生きてきたことを。

人類以外の生物も草食動物は特に、仲間の信頼関係を大切にしているようです。


この信頼こそ、よりよく生きるための感情なのです。

人類は生まれてすぐに母子の信頼を築きます、母親の大きな愛に包まれて。


この愛なくして赤ん坊は育ちません。

母親は赤ん坊に愛情を注ぎ、すべてを与えます。


赤ん坊から愛情を奪う母親なんていますか?

いませんよね。

これがすべての力の根源なんです。



ユティスの言うとおり、エルフィアの言う愛は激情ではありません。

静かに内なるところからこんこんをとめどなく湧き上がってくる、愛しみと喜びの感情です。


この愛なくして、創造は難しいんじゃないかと思います。

その他の感情、怒り、妬み、悲しみ、諦め、なんかは、創造とはかけ離れたものです。


これから、文明をカテゴリー2から3へと歩むなら、それが必要なんじゃないかと思いますけど、みなさんはどう思われますか?



要は、人類は文明を持ったことで、自分だけのことから周りのことを考えざるようにならなくなったということです。


ひょっとして、これは文明の必然かもしれませんよね。

文明を持ったら、いずれ自分以外のことにも配慮し、母なる惑星を愛しむようになる。

エルフィアはそのことを言ってるんです。


カテゴリー2になって初めて、そういう感情に出くわすというわけです。



カテゴリー2は、自らの惑星を脱出し、母なる惑星を外から見ることができる科学力を持った世界です。


地球の場合は、アポロ計画が決定的な役割を担いました。


アポロ計画はケネディー大統領が唱えたものですが、実のところ、宇宙から敵国を攻撃できる技術を確立するためだったとも言われています。


もし、それが本当ならまったくの皮肉ですよね。


真っ暗な宇宙にぽっかり浮いた情けないばかりの青い地球を目の当たりにすることになって、いかに自分たちの心が狭いかを痛感したわけですから・・・。


われわれは、こんなちっぽけなところに住んでいるのか・・・。

なんと、地球ははかないことか・・・。


実際、宇宙飛行士の幾人かは、熱心な宗教信者になったそうです。



このお話では、エルフィアの文明支援プログラムの第一段階に、惑星を宇宙から実際に眺めてみるというものがあります。


カテゴリー2というものを自覚してもらうということですね。


エルフィアは理屈では説明しません。


人は理論と感情の一致によらないと動かないといわれていますが、わたしは人が納得するのは感情だと思います。


かの山本五十六も言っています。

「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」

褒められることイコール嬉しいという感情です。


「自ら内なる感動なくしては、人は決して行動しようとはしません」

ユティスの言葉はとても重いと思います。


「愛せよ」と言われて、「はい。そうですか」って人います?
会社でぎゃんぎゃん文句を言う人に・・・。
理屈じゃありませんよね!

あは。




※ノリックの
『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!