ここでは、もちろん、アンニフィルドとクリステアですが、どうしてそんな危険な任務にうら若き女性が就いてるの?
おかしくない?
はい、たしかに、そういうことも言えるでしょうが、ま、一応、お話上の設定をちょっとばかししてみようと思います。
まずは、これがエルフィア人だということです。
エルフィア人は超高文明、カテゴリー4の人間です。
その真髄は、「なにも持たないけれど、なんでもできる」ということなんですねぇ。
つまり、どんな攻撃からも身を守れるということで、そのために重火器など不要なんです。
なぜかというと、自分自身の身体・精神能力、それを増幅するバックシステムが一体となって作用するからです。
簡単に言えば、アンニフィルドもクリステアも地で、既に強力なエスパーであり、ゴリラ(用心棒って意味があります)のような筋肉隆々にする必要がないということです。
そして、それをバックアップするシステムですが、それが、地球上空に浮かぶエストロ5級母船「アンデフロル・デュメーラ」です。
彼女の時空エネルギー変換システムのバックアップのおかげで、アンニフィルドとクリステアは、ほぼ無限大といってもいいエネルギーを意のままに操ることができるのです。
地球人もスマホやPCなんかで、データセンターのコンピュータとデータを使った、「クラウド」ってバックアップシステムを使ってるでしょ?
「クラウド」ってのは、「雲」ってことで、PCやスマホから通信を使って、データセンターの用意する様々なサービス機能を使うってことです。
どうして「雲」かってのは、使ってる人から見ると、そのサービスがどのコンピュータか、どのハードディスクか、は見えなくて、まぁ、特定する意味もまったくないし、まるで「雲」の中でサービスを使ってるみたいだってことらいしいですね。
要は、エルフィアのSSたちのバックアップシステムは、そういうものの超高度版ということです。
惑星上空に周回待機するエストロ5級母船は、直径2キロ以上あるという、とてつもない大きさの宇宙船です。
作り出すエネルギーも途方もなく大きいものです。
そういうわけで、エルフィア人SSには女性もいるんですね。
でも、アンニフィルドもクリステアも、決してそれだけに頼ってるわけではありません。
日々、肉体の訓練は欠かしませんし、ニ宮くんやイザベルがカラテできりきり舞いさせられるシーンもありますよ。
頭を鍛え、いろんな科学知識に精通していますし、勉強もしています。
基本、派遣される現地の言語は完全マスターしていますねぇ。
ただ、アンニフィルドは地球語の文字、漢字に相当手こずってますけれど・・・。
「えーーー?こんなのを5000字も覚えるのぉ?読み方も違うんでしょぉ?これを覚えるなんて・・・、和人、天才だわぁ・・・」
アンニフィルドも和人に一目置きます。
あは。
日本人って、すごいですよねぇ・・・。
「あ、それ、絵。絵なの。絵だと思いなさいよぉ。音より意味が大事なの」
アンニフィルドの不平に対するクリステアの言葉です。
なるほど・・・。
で、もう一つ、SSに女性がいる意味が、お話の中に語られてきますが、ちょこっとお教えしましょう。
エルフィア人たちは、過去に支援先の世界で、いろいろ失敗もしています。
その中でも一番大きな失敗は、現地の人間に信用しきれてもらえない、ということがありました。
委員会は、これをとても重大な失敗として、真正面から取り組みます。
それまで、エージェントもSSも、主に男性中心だったのです。
ことろが、現地の人々は、彼らを見て恐怖心やプレッシャーを持ってしまったのです。
確かに、エージェント1人にSS2人と3人の男性が、1人のコンタクティーに、コンタクティーが女性の場合もありますし、合うとなれば、相当なプレッシャーを与えることになるだろうことは容易に想像できます。
実際、そういうことで、うまくいきそうなケースもぽしゃっちゃったこともあるんです。
それからというもの、エージェントもSSも大幅に女性を起用したのです。
接客業には女性が多いですが、実際、女性はコミュニケーション
が上手ですし、まず、当たりがソフトなので相手に余計なプレッシャーを与えません。
特にエルフィアのエージェントは女性の占める割合は高く、SSも徐々に増えてきました。
そういうわけで、SSに女性がいるんです。
でも、今じゃ、女性兵士って珍しくないですよねぇ。
今回の地球の場合、それがエージェントも2人のSSもみんな女性で固まっちゃった、というわけです。
助さん、角さん、黄門様にならなくて、ラッキー!
それかい、ヒントは?
あは、当たらずとも遠からずだったりして・・・。
※ノリックの『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!