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ノルウェーの物価については、「高い、高い」とこのブログでも至る所で書いている。
そう、本当になんでも高いんですよ。
世界の購買力平価の指標となる、スタバビッグラテ指数や、ビッグマック指数でも
ノルウェーはいつも上位にあるのでおわかりであろう。
物価が高いから給与も高いと思われがちであるが、まあそれもあるかもしれないけど、
その分税金でがっつりとられるから、それほど感じない。
この国の人はどうやって生活しているのだろうと思うが、
自分の国の物価が基準なので、それほど高いと感じないのかもしれない。
日本から来た私たちは、日本円で常に換算してしまう癖があるので、なんでも高く感じて仕方がない。
ただ、これが逆に良かったなと思うようになった。
「節約」体質を身につけることができたからだ。
安易に物を買わなくなった。→100円均一で売っているものがその何倍もの値段で売っていることもあり、よほどでない限り、必要なものしか買わない癖がついた。
外食が減った分、家族で「おうちごはん」が普通という暮らしになった。→こちらも費用対効果を考えると、外食するよりは、いい素材を買って家で作る方を選ぶようになった。
娯楽にお金を使わなくなった。→娯楽はもっぱら自然の中という生活。まあ、たまに近隣諸国に旅行に行ければいいかなという感じ。
一から手作りに挑戦。→特に、日本食は、お総菜など売っていないから、コロッケ、餃子の皮、ケーキ、ヨーグルト、ジャム、納豆などなど、クックパッドを見て手作りするようになり、何かを作り出すという新たな満足感を得られるようになった。
中古でも問題なし→見栄をなくせば、中古品でも全く問題なし。逆に、誰かが必要ないものを、格安で手にいれることができ、エコロジーな生活ができる。新品のような中古品を見つける醍醐味もまた良い。
そんな生活を追求するうちに、私は「始末する」という言葉に、何とも言えない魅力を感じるようになった。
これは「後始末」の片付けるという意味ではない、別のもう一つの意味をもつ。
「節約する」という意味で、実は関西弁なのだそうだ。
節約というと、ともするとケチ臭いイメージになってしまう。
「始末」という言葉に込められるのは、「物を大切に使う。」「無駄を省く」「賢く使う」。
なんというか、愛情と品位を感じるのである。
「質の良いものを長く、手入れしながら、大切に使うという暮らし」が素敵だなと思うようになった。
物価が高いからこそ、感じ得る妙味なのだろう。