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今日もご訪問ありがとうございます。

 

今年は私はだめですね。ブログ更新怠っています。

今日は、もうすぐ確定申告の時期ということで、ノルウェーで支払っている税金についてまとめたいと思います。

 

ご興味のある方がいれば、是非、一緒に勉強しましょう。

 

まず、大きく分けて、2つ

 

直接税と間接税があり、それぞれ、国税と地方税にわかれます。

 

直接税は、確定申告を通じて支払われる税金で主なものに、所得税、富裕税、そして国民保険料があります。

 

それ以外に、国や自治体に直接支払う、自動車税、市町村税、固定資産税があります。

 

間接税は、自分が納税者とならない税金、物品税(VAT)が代表的ですね。

 

所得税、富裕税、国民保険料については、給与から源泉徴収されます。

 

確定申告を行う4月頃には、前年度末の最終的な金額に対する税金と、既に源泉徴収された税金の差額を計算し、支払うあるいは払い戻してもらうことになります。

 

源泉徴収されていない場合は、期限内に多額の税金を支払う必要があるので、注意が必要ですね。

 

確定申告の手順については、こちらの記事も参考にしてください。


 

では、それぞれの税金について見ていきましょう。

 

直接税

1所得税(Intektsskatt):

給与所得から基礎控除額(最大94,750クローネ)や支払利息などの控除可能な額を差し引いた課税基礎額に対してかかる税金で、通常23%(国税と地方税)となります。北ノルウェーの住民には軽減税率が適用されます。

 

2所得税の累進課税部分(Trinnskatt):

給与所得の額に応じて税率が異なる税金が加わります。これは日本の所得税制度と似ていますね。税率は、1.5-15.4%、169,000クローネ以下の所得には課税されません。

 

3国民健康保険料(Trygdeavgift):

税率は、給与所得に対して8.2%となります。年金所得、事業所得は、それぞれ、5.1%、11.4%となります。

国民保険、国民年金に該当するものです。

 

4富裕税(Formueskatt):

資産に対してかかる税金で、国税(最高0.15%)、地方税(最高0.7%)になります。資産である不動産、預貯金、自動車などの評価額が課税対象になります。借金をすることで、この税金を回避できます。

不動産の評価額は、居住用であれば25%と優遇されており、対象の物件がセカンドハウスあるいは借家の場合は80%となります。

 

5自動車税(årsavgift):

普通車であれば、年間2820クローネです。2018年からこの税金は、自動車保険を支払う際に請求書に含まれることになりました。自動車保険は半ば強制ですから、そうすれば、国も取りっぱぐれることがないですね。

 

6市町村税(kommunalavgift):

私の住むオスロ市では、年4回請求がきます。毎回、約4000クローネx4回、年間約16000クローネを支払っています。これには、ごみ処理、下水道処理、煙突の定期点検、水道代、固定資産税などが含まれています。

 

ごみ処理ですが、生ごみ、プラスチックごみ用の袋がスーパーに行くと無料でもらえます。ゴミ箱は、自治体が普通ごみと紙ごみ用にそれぞれ支給してくれます。

水道代は、基本使い放題です。

煙突は、定期的に自治体の人が家まで来て点検してくれます。

 

7固定資産税(eiendomsskatt):

2年前からオスロ市に導入されました。上記の市町村税に含まれて請求されます。家の評価額の80%から基礎控除額の4,000,000クローネを差し引いた額に0.3%の税率をかけた金額になります。この金額がマイナスであれば、課税されません。

 

間接税

8物品税(merverdiavgift):

いわゆる消費税にあたるもので、普通の物品が25%、生鮮食品などの生活必需品が15%と軽減税率を採用しています。さらに、交通機関、宿泊、印刷物などの税率は、12%と全部で3段階になっています。

 

9関税(toll + merverdiavgift):

オンラインで海外から品物を買うときに気を付けなくてはいけないのが、関税です。350クローネ以上のものには、関税と物品税がかかるので、安く買ったと思っても、あとで追加の請求がくるので要注意。

日本から何か送ってもらうときは、新品ではなく中古のものを送ってもらうようにするといいかもしれません。

私も随分昔に、親せきのおばさんが送ってくれたクリスマスプレゼントに高い税金を払わされたことがあります。

 

 

その他の用語

 

10控除(fradrag):

1の所得税と、4の富裕税については、様々な控除が適用可能です。例えば、BSU(若者向け預貯金)、ローン、保育費、労働組合の会費、長距離の通勤費、などなど様々な項目があるので、それらをできる限り、差し引くのを忘れないように。

日本で収入がある方も、日本で支払った税金は控除できるのではないかと思います。

 

11源泉徴収(forskuddstrekk):

前年度よりも、収入がかなり多くなる場合など、源泉徴収をきちんと行っていないと、多額の税金を期限までに納める必要がでてくるので注意しましょう。

 

12 相続税(arveavgift):

ノルウェーはなんと、2014年以降、相続税が廃止されています。その背景については、まだ勉強不足ですが、調べておきたいと思います。

 

↑ちょっと調べたところ、2013年に政権交代した時に決まったそうですが、ノルウェーは、所得分配の不平等さを測るジニ指数というのが低いそうで、相続税をとりはらったとしても、貧富の差が激しくかわることはないということになったそうです。相続税の負担により、世代間の事業継承の妨げになるのを防ぐことや、計算にかかる事務負担を減らすのが目的だったそうです。そうはいっても、資産を売却する際に、キャピタルゲイン(譲渡益)税が課せられるため、結局、相続税がなくなっても、税金は逃れられない仕組みになっているみたいです。相続税率が9-16%のところ、譲渡益税が28%ということで、結局、相続税はなくなっても、税金の支払い時期が延期されるだけということでしょうか?日本の相続税率の10-55%と比べると低いですね。

 

以上、私が把握している税金です。

 

他にも沢山あるのでしょうが、今日はこの辺で。

 

初歩的な知識ですが、ノルウェー生活のお役に立てれば幸いです。