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先週の日曜日に、デンマークに向けて長女が無事に出発した。
大学の合格通知をもらってから、約半年、バイトはしていたが、本格的な勉強もできずに、宙ぶらりんの生活だった彼女。
ようやく、新しい生活が始まった。
その出発の約1週間前に、ハプニングが。
又貸ししてくれる予定だったアパートの貸主から、突然、「貸せなくなった!」とまさかのキャンセルの連絡がはいる。
今頃になって、貸せないなんて!ひどすぎる。
なんでも、娘に貸すのを決める以前に、借りたいという人がいて、その人がある事情で借りることができなくなくなったため、娘に貸すことにしたらしい。
が、その人が、やはり、借りることができるようになったということらしい。
「なんて、いい加減なんだ。」と驚き、憤慨したが、
怒ったところで、契約書も交わしていないし、立場的には弱いし、どうすることもできない。
とにかく、もう一度片っ端から探してみようということに。
どうやって探したのかわからないが、ようやく、いくつか候補がみつかる。
家賃や学校からの距離など、必要な情報をエクセルで一覧表にしたものを娘が作成して、見せてくれた。
最終的に、駅に近いとあるアパートの一部屋を間借りすることができた。
同居人となるのは、40代くらいのブラジル人女性。
デンマーク人と結婚していたが、数年前に別れたらしい。よくある話だ。
過去にも、フランス人の学生に部屋を貸したことがあるそうだ。
その人は、医療関係の仕事についているらしく、昼は寝ていて、夜働くという日が多い生活パターンだそうだ。
従って、プライベートはかなり確保できる。
家賃については、探していた学生アパートよりも少し高めだが、背に腹は代えられない。
家財道具も揃っているし、毎月100クローネ(約2000円)を払えば、家にある調味料や食材は使っていいとのこと。
家賃は3500デンマーククローネ(約65000円)。
それに電気代が上乗せされ、約100(約2000円)クローネかかる。
洗濯機は、アパートにあるので、無料。
メールへの返信も早く、契約書もすぐに送ってくれたので、信頼できそうな感じである。
とにかく、早く見つける必要があったからそこに決定した。
そして、とうとう出発前日。
荷物のパッキングを始める。
いざ詰め込むと、やっぱりすべてははいらない。
一番場所をとったのが、「小型の炊飯器」。
日本人にとってはお米は大切なので、それを持たせたかったが、
それよりも洋服を持ってきたいということなので、炊飯器は断念することに。
荷物だが、デンマークから学校のあるオーデンセに電車で、しかも一人で移動するため、できるだけ運びやすさを考えた。
- 大きなスーツケース一個、
- 大き目のダッフルバックを背負い、
- 機内持ち込み可能なサイズのキャリーバッグ、
- そして、ハンドバッグがわりの、DAYのバッグ←軽くて沢山はいるので、旅行や学校のアクティビティにも最適。北欧では若い女の子にとても人気があるバッグなのだ。
と合計4つの荷物を持つことにした。
最初は大型のスーツケース2個を考えたが、さすがにそれをゴロゴロ持って、駅や電車の中を移動させるのは酷であろうということで、
スーツケースではなく、背中に背負えるダッフルバッグにして、それをもう一つの預け荷物にすることにした。
スーツケースは、重量制限の23kgを少し上回ったので、超過料金をとられないかひやひやしたが、運よく何も言われずにスルーした。(ホッ)
海外在住者っていうのは、とにかくいかに多くの荷物を持っていくかということにエネルギーを注ぐ。
私なんかは、日本に帰国すると、いつも大型スーツケースに、段ボール箱ということが多い。
そこには大量の食糧や洋服が詰め込まれる。
そして、超過料金を支払うことがないように、「はかり」も必ず荷物の中に忍ばせておく。
スーツケース自体に結構重さがあるので、めいっぱい詰め込むと、制限重量をオーバーすることが多い。
その点、段ボールだと4-5キロは稼げるのだ。
ただし、移動手段を考えないと、段ボールを持って、駅の構内をうろうろしたり、電車に乗ることはできない。
あくまでも、送迎が確保されている状態でないと、段ボールを運ぶのは難しい。
従って、今回の娘のケースでは、「段ボール」は不可能であった。
さてさて、空港に早めに到着し、出発ゲートの手前にある、W.B.サムソンでお茶をする。
出発ゲートで別れてからも、Wifiがつながる限り、現状を報告してもらう。
いってらっしゃ〜い
そうこうしているうちに、自宅に戻ると、無事、コペンハーゲン空港についたとの連絡あり。
飛行機の到着が遅れたので、予定の電車に乗れるかどうかひやひやしたが、
ぎりぎりセーフで乗ることができた。
アパートもぎりぎりセーフで見つかったし、なんでもぎりぎりなやつである。
これを逃したら、1時間待たなくてはいけなかったので、なんともラッキーだった。
荷物も、近くにいた人が手伝ってくれたらしい。
まあ、若いアジア人の小さな女の子が、荷物4つを抱えて、あたふたしていたら、手伝わずにいられなかったのかもしれない。
親が心配しなくても、こうやって周りが助けてくれるものなのですね。ありがたや、ありがたや。
そして、約2時間電車に揺られて、無事オーデンセに到着した。
駅では、アパートの同居人がその友達と一緒に迎えに来てくれて、荷物を運ぶのも手伝ってくれたらしい。
なんと、アパートだが、4階でしかもエレベーターがない。
街中にある古いアパートにそういった建物が多い。
荷物のことが心配だったが、とにかく無事についたと聞いて安心した。
その日は、手作りの夕食で歓迎してもらったそうだ。
これからの長い道のり、どうか無事に楽しい大学生活が送れますように。
親としてできるだけの応援をしたいなと、心から思った。
娘の門出に乾杯!