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今日もご訪問ありがとうございます。

 

前回書いた、「ノルウェーの移民政策」に関するこちらの記事


ナスタチウムさんのリブログから繋げる形で、ノルウェーの移民統合大臣のインタビュー記事を翻訳したもの。

 

多くの方が読んでくれたようで、アクセス数も多く、嬉しかった。

 

それに関連する話題について今日も書いてみたい。

 

ノルウェーの新聞を見ていると、「Oktoberbarn / 10月の子供」という言葉が、最近よく出てくるので、なんだろうと思って、ちょっと調べてみた。

 

Oktoberbarnとは?

2015年の秋頃にノルウェーにアフガニスタンからやってきた16-18歳の身寄りのない子供たちをさす。

 

この子達は、18歳を過ぎると強制的に自国に返される決まりになっている。

 

なぜ10月?

2015年に欧州でおこった難民危機により、5千人以上の身寄りのない子供たちがここノルウェーにもやってきた。

 

この子達は、自分たちの誕生日など身元を確認するものがなく、難民申請を秋に行ったため、「10月の子供たち」と呼ばれるようになったそうだ。登録時期は、9月だったり、11月だったりまちまちだが、それをひっくるめた呼称ということ。

 

その際、「おおよそ16歳」と登録された子たちが、今年の秋には18歳の成人になる。

 

国会で問題となる

今年8月時点で、難民施設に収容されている子供の数が302人、そのうち、130人が18歳になる。あまりにも数が多いため、強制的に送還することが問題視されていた。左派である労働党が、この取り決めを白紙に戻すように提案し、中央党の票を得て、可決される。

 

強制送還の件は、現状白紙に戻っている状態だが、結局、その手当については、うやむやになっており、11月の議会で、リストハウグ移民統合大臣が質問することにより、再度、話題に上ったようだ。

 

ノルウェーの本政策は人権団体のアムネスティでも批判されている

アフガニスタンは、まだ危険な地域もあり、送還先は、カブールなど、危険ではないとみなされる地域に送り返すという取り決めらしいが、強制的に返すことが問題視されている。

 

今年は25人が自主的に帰国

自主的な帰国を促すべく、同時進行で、子供たちには安心して自国に戻れるような措置を行っている。

 

例えば、アフガニスタンで受け入れ体制が整っていること

 

(飛行機代、健康検診、予防接種、書類作成、4年間にわたる金銭的補助、後見人の確保や家族への補助など)

 

を条件に、自主的に帰りたいといった子供のサポートをノルウェーの援助によりおこなっている。

 

また、アフガニスタンに児童施設を作る計画もある。

 

こういった支援策もあり、自主的に帰国する人の数は昨年の約2倍となったそうだ。

 

問題や課題は山積

ノルウェーの受け入れ施設では、収容所から逃げ出す子供たちが後をたたない。

 

難民認定されずに、強制送還が決まると、それを避けるために逃げるそうだ。

 

その多くが、ノルウェーから、他の国、ドイツやフランスなどに渡り、不法滞在を続ける。

 

例え、自国に戻った場合でも、住居の確保、教育、就職などの問題があり、問題は山積している。

 

私達には何ができるのだろうか?

こちらでは18歳になると成人としてみなされる。

 

それでも、18歳といえばまだ子供だ。

 

安全だが身寄りのない言葉も通じない外国であるノルウェーで生き続けるにしても、

 

まだまだ危険が残っており、安心して教育を受け、仕事ができる環境にないアフガニスタンに戻されるにしても、

 

どちらにしても、子供たちにとっては、過酷な試練が待ち受けている。

 

娘たちと同じ年頃の子供達、まだ親を必要としている子供達、

 

どうにか安全で幸せに生きる道はないのだろうか。

 

 

 

 

今日12月13日は、聖ルチア祭なので、伝統的な食べ物であるLussekatterが振舞われた。下矢印下矢印

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