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海外での子育ては、日本の常識をそのまま当てはまることができず、時に親としてどう判断していいか悩むことがある。
その一つが、「ピアスの穴開け」だ。
日本では、耳に穴を開けることは、まだまだ抵抗がある人も多いし、学生であれば、学校の規則で禁止されていることも多い。←今はどうなんですかねえ?
一方、外国では、生まれたばかりの赤ちゃんに、穴を開けることも普通である。お誕生日やなんかの記念に開けるという子もいるし、女の子として、おしゃれの一環として、普通に行われている。
アクセサリーショップに行けば、ピアスがほとんどで、イヤリングは、あまり売っていない。
さてさて、夕食後、リビングでTVを見ていると、上の階から、次女がおもむろにやってきて、
にやにやしながら、「これから、ピアスの穴開けるね」という。
「え?いきなり?」と驚く私。
おとなしく勉強していると思いきや、最近、ピアスの穴を自分で開けたという友達に、そのコツを伝授してもらっていたようだ。
ピアスといえば、私も若い頃憧れていたが、校則やら、「親にもらった体をうんぬん」などという、保守的な考え方のせいで、なかなか実現できずにいた。
大学生になり、初めて行った海外旅行先のピアス屋で、やっと開けることができた。
それなのに、私の場合、手入れ方法が悪かったのか肌に合わず、化膿し、これまた、再度穴をあけて挑戦するが、やはり、また化膿を繰り返し、泣く泣く断念したという苦い思い出がある。
外国で暮らすうちの娘がピアスをしたがるのは、大いに理解できるので、親としても特段問題はなかったが、ピアスサロンもお金がかかるし、手入れも面倒なので、なんだかんだ理由をつけて、後回しにしてきた。
このまま、忘れてくれたらいいなあと思いつつ。
上の娘はというと、アトピー持ちなので、自分は母親と同じように、きっと化膿する可能性が高いだろうということで、ピアスの穴を開けたがることはなかった。
でも、次女は違っていた。
親が、なかなかピアスサロンに連れて行ってくれないものだから、この夏日本に帰国した際、ピアッサーなるピアス穴あけキットをちゃっかりと購入していたのだ。
何を勘違いしたのか、ピアッサーは片耳分しか買っていなかった。一つで両耳ができると思いこんでいたようだ。その辺抜けている。
その後、通販でこっそりと、両耳用に二つ購入し、水面下で着々と準備を進めていたようだ。←このエネルギーを勉強に向けてくれたらなあ。
左が日本で買ったもの、右が通販で買った中国製と思われる怪しげなもの
ただ、新学期が始まり、水泳の授業があったり、修学旅行があったりと、ピアスをあける機会がなかなか訪れず、ようやくあたためていた計画を実行する日がきたという訳。
自分で開けるつもりで、いちおう親に報告だけをしに下の階におりてきた。
だが、父親が、「自分でやるのは危険だから、ママにやってもらいなさい。」という。
私は、本当のところ、「わが子といえども、人様の耳に針をさす」ことには抵抗があった。
「えー、パパやってよ!」と言いたかったが、母親としての威厳(どんな威厳やねん!)を見せるべく、
ここまできたらダメとも言えず、ほっとくわけにもいかないので、しぶしぶ、付きあうことにした。
次に続く。
背伸びをしたい年頃の次女の奮闘記。
「まつ毛をめぐる乙女心」も、よかったらご覧くださいませ。