今日もご訪問ありがとうございます。
私の勤務先では、福利厚生のひとつとして、ありがたいことに毎年定期健診を受けることができる。
内容は、問診、触診、採血、検尿とごくごく簡単な検査だが、こちらから予約しなくても、毎年同じ時期に案内が来るので自分から動かなくていいので助かっている。
私がよく引っかかるのは、採血では
「鉄分とビタミンD不足」
鉄分不足は女性特有、ビタミンDは日光浴不足と、典型的なもの。
そこで、サプリメントを飲むようにしている。
これはスウェーデンで買ってきたもの
その名もKvinna(女性)
女性に不足しがちな鉄分、葉酸、ビタミンDが含まれている。
同じシリーズで男性用のサプリもある。これは主人用。
商品名はそのまんまの「Man」。
男性ホルモンに必要なマグネシウム、ビタミンB群が含まれている。
サプリって、どうも飲むのが面倒だし、目に見えて症状がよくなるわけでもないので、毎日飲むのをさぼり気味だ。いかん、いかん。
今回、検診で引っかかったのが尿の「潜血」。
実は、お恥ずかしながら私、膀胱炎になりやすい体質で、過去にも検査にひっかかったことがあり、その都度、薬を処方してもらい、水を多く飲むようにアドバイスを受けるくらいで、あまり気にしていなかったのだけど、今回は初めて「精密検査」を勧められた。
それ相応の歳だから仕方ない。
2日前にCTスキャンを取りに行った。
これは生まれて初めての体験。
事前に、「当日は、予約時間の1時間前は何も食べないように、それから、尿もださないように」と指示があった。
病院に着いて、受付で名前を告げると、地下にあるCT検査室に案内された。
CT検査室の入口
事前に手順を説明してくれる。
一応、ネットでどんな要領なのか調べておいたので、心の準備ができてよかった。
まず、注射器で造影剤を注入。
採血よりも、針が太かったのか、血管が違うのか、何故かわからないが、結構痛かった。
金具などがついているとだめなので、下着を外して、タンクトップだけになり、機械の上に仰向けになる。
丸いトンネルのような細長い機械に入って撮影となる。
「喉のあたりが暖かくなって、おしっこを漏らしたみたいに感じますが、でていませんから大丈夫。」と言われた。
本当にそんな感じになった。
「息を吸って、はい、息を止めて。はい、普通に呼吸して、とマイクで言いますから、そのとおりにしてください。」と言われた。
機械には、口をあけたのと閉じたのとパックマンのような顔の絵が書いてあり、技師の指示にあわせて、点灯するので、どうするかとてもわかりやすかった。
次はうつぶせになって同じことを繰り返す。
それで完了。その間約10分くらい。
針を腕に刺したまま、廊下に戻される。
廊下には絵や花が飾られて
「気分が悪くなったら言って下さいね。トイレに行ってもいいし、水も沢山飲んでね。」
とその日はそれで完了。
今日は、結果を聞きに再び来院。
「もし、膀胱がんとか変な病気だったらどうしよう」
今までそんなこと考えたこともなかったが、何とも言えない不安がふとよぎった。
家族はどんな顔をするだろう。
自分は、冷静にいられるかな?
もしそうだったとしても、冷静に受け止めることができるような気がした。
受付に行くと、別棟にあるUrolog(泌尿器科)に行くように案内された。
背の高い優しそうな男の先生が迎えてくれた。
まず最初に私を見て、「英語、ノルウェー語?」と聞いてくれた。
私は、「英語でお願いします。」と伝えた。
お医者さんは、私の不安を取り除くべく、ゆっくり丁寧にこれからやることを説明してくれた。
それから、カルテを見て、「尿に血が混じっているのを自分の目で確認できますか?」と聞かれた。
私は、「いいえ。」と答えた。
「特に大きな問題はないけど、潜血があると2度の検査ででたので、念のため、今日は内視鏡で中を見ます。」
「CTスキャンは、内視鏡では見ることのできない上部の状態を見ました。結果は後日お知らせします。」と言われた。
私が、「今日、CTの結果がわかると聞きましたが。」と言ったら、
「そう?カルテを今見たところだから、もう一度確かめてみますね。」と言って、再度、PCで確認した。
(おいおい、今見たとこですかい?)
「ああ、来てますね。異常はないようです。」
といって、別室に案内された。
そこにはもう一人、看護師だろうかアシスタントの男性がいて、手際よく、管に内視鏡カメラを取り付け、必要な道具をセットしてくれた。
診察台は、産婦人科にあるような足を乗せることができる台だ。
「うわっ、2人とも男性か。」と思ったが、医者を変えて欲しいとも言えない。
もう、この際、恥ずかしいという感情は一切消し去り、言われる通りに動いた。
「まず、局部を洗浄し、麻酔を注入して、カメラを中にいれます。それほど痛みもないし、数分で終わります。」
と説明してくれた。
内視鏡をいれた後に、スクリーンを見ながら、「ここが腎臓の入り口です、気泡が見えるのは麻酔の液体をいれたからです。特に問題ないですね。」と言った感じで、淡々と診察が完了した。
「潜血があるのは、not uncommon。」と言われた。
どういう意味だ?一瞬、頭をひねってしまった。
おー、二重否定ですか?
ということは、「稀ではない。即ち、普通」ってことですね。先生。
「これで完了です。もし、目に見える潜血があれば、再度連絡ください。帰っていいですよ。」
ということで、とりあえず一安心して仕事場に戻った。
全般的な感想として、待ち時間も少なく、事前の説明もあり、とても安心して検査を受けることができ、全くストレスを感じなかった。
特に、こちらのお医者さんって、「上から目線」じゃないのが、すごく心地いい。
ちなみに病院は、フログネルにあるAlerisという私立の診療施設。
公立ではないので、自費で払うと高額ですが、保険を使える場合は、お勧めですよ。建物は、100年以上前に建てられた古いものだけど、中はきれいに改装され、こじんまりとして清潔感があります。
初体験ということで記録しました。
こちらが病院のサイト:https://www.aleris.no/