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学生ローンのこと、さあ困った
が、
即座に娘からの提案があった。
勘のいい方なら、大体の流れはおわかりかと思います。
そう、それは、ノルウェー国籍の取得。
とうとう、この日がやってきたか。
以前、イギリスに1年間留学する際に、ノルウェー人の友達は、な~んにも手続きなしですぐに渡航したのに、彼女は、手間とお金をかけて、ビザを取得し、みんなよりも数週間遅れて旅立った経験がある。
「日本の国籍もっているメリットを感じたことがない」
「将来日本で働く意思もない」
「ノルウェー国籍とりたい」
「ノルウェーの国籍をとるのは便宜上だし、
私のアイデンティティは、絶対に日本」
と言い切っていた。
大学受験にあたっても、海外の大学を受験するには、ノルウェー国籍であれば、授業料が無料という大学が欧州域内にはいくつかあったが、それも断念せざるを得なかった。
私は、「それもありかもねえ」と。
でも、断固反対なのは父親であった。
「とにかく理由なく反対」の一点張り。
「授業料のために国籍を失うなんて信じられない」と言う。
ここで、この話はずっと平行線のままであった。
私は、娘の気持ちになって考えてあげるべきだと主張。
そしたら、なんていったと思います?
「勝手にすれば。」だって。
ちょっと、無責任じゃない?
ここに連れてきたのだって私達。
娘が来たいっていった訳じゃない。
ノルウェーで教育を受けてきた娘に、自分の信条押し付けるのってどうよ?
そりゃ、日本人としての誇りとかアイデンティティとか、大切だよ。
でも、それは国籍を失えば全てなくなっちゃう訳?
もう少しグローバルな考え方できないかな?
それとも、あまりにも私達が現実主義なのか?
勿論、主人の言いたいことはわかるけど、これは娘の人生。
娘が決めること。
授業料だけじゃない、就職するにしたって、ノルウェー国籍を持っているメリットの方がはるかに大きい。
親には負担をかけたくない。
自分で責任をとるという意思の証だ。
こちらで生きていくと決めた
のだから、もう少し、彼女の応援してあげてもいいんじゃないの?
私と彼の間でこの件について理解しあうことは、今は不可能だろう。
そんな訳で、「勝手にやれば」と言われたので、「勝手にやります」と娘はのほほんとしている。
「メリット、デメリットは自分でも承知している」とのこと。
どちらが正しいかはわからないけど、
人生において、親の反対を押し切ってでもやりたいことがでてくる。その時に、自信をもってやり遂げることができるのだろうか?
娘の強さを見た気がする。
その後、少し頭を冷やして考えた。
彼の「勝手にすれば」は、彼なりの妥協の一言だったのかな。
娘にとって最良の結果になることを願いたい。