こちらは、ノルウェーのタブロイド紙、ダーグブラーからの記事。
下記の写真が気になった。
Dagbladet紙より引用
「旅行者がテロリストって?」と不思議に思ったので、読んでみた。
人気の美しいリゾート地であるスペインはマヨルカ島の話。
外国人が、投資目的に土地の不動産を買い漁り、旅行客向けに貸し出すことで、利益を得ている。そのせいで、不動産価格があがり、地元の人々の住む場所がない状況になっているということだ。
それをなぞらえてテロリストらしい。
又、旅行客にサービスを提供する地元の人々の数が減り、例えば、レンタカーを借りるのに、空港では長蛇の列に並ばされたりと、悪影響が出ている。
以前は、不動産を購入するのは主に、イギリス人やドイツ人だったそうだが、ここ数年は、北欧諸国の人々が多いそうである。
ただし、彼らの振る舞いは、イギリスやドイツ人達と比べてもいい方なので、異文化間での衝突はないそうだ。
投機的な行動だけが問題になっているとのこと。
地元の人々に利益をもたらすはずの旅行者が逆に脅威となっているというお話。
これは、ユーロ誕生が産んだ弊害のひとつなのだろうか?
ユーロという単一経済市場のおかげで、関税や規制が取っ払われたことで、力のあるものがますます力をつけるという構図の現れだろうか?
スペインへは、こちらに移り住んでまもなくの頃、冬の暗さと寒さに耐えられなくて、モロッコ沖合のスペイン領であるグランカナリア島に一度行ったきりで、それ以来行ったことはない。
グランカナリアの響きに期待していったが、私の印象は
「熱海あたりにある、場末の温泉宿」だった。
どう見ても、高級リゾートではない。私が行った場所が悪かったのか、他にもっとお金を払えば、いいところはあったのかもしれないが。
ノルウェー人ときたら、夏でも冬でも、少し長い休暇には、暖かい南欧のリゾート地へ行く人がとても多い。
そこに別荘を持っている人もいるし、老後を過ごすのにスペインを選ぶ人もかなりいる。
グランカナリアには、ノルウェー人の学校さえあるらしい。
暗く長い冬のため、鬱になったり、温暖な土地での治療が必要な子供などを受け入れていると聞いたことがある。
例えば、日本人にとってのハワイ、グアム、マレーシアやバリ島などのようなものだろうか。
それにしても、旅行者がお金を落としていってくれるのは確かなのに、テロリストとはひどいなあ。
Dagbladetの記事より引用
「旅行者の皆様ようこそ。あなた方が近隣の休日用アパートを貸し出すことで、社会的文化環境を台無しにし、投機に拍車をかけている。そして多くの地元住民が追い出されてます。どうぞ楽しい滞在を!」と
かなり皮肉ったプラカートを掲げています。直情的な国民性の表れか?