昨日は、オスロの西側と東側との違いについて書いた。
身近なところでは、日本の東京や大阪、そしてロンドンなどの大都市を見ると、
やはり、西側に高級住宅街と呼ばれる地区が多く、
東側には下町と呼ばれる工場が多く立ち並ぶ地区が多い。
勿論、一概には言えないのだが、世界中の主な都市を調べてみると面白いかもしれない。
そんな話を会社の同僚としていたら、
彼が「何故だかわかる?」と言ってきた。
その回答がなるほどとうなずけるものだった。
答えは、「偏西風」らしい。
風が西から東に吹くため、工場の排煙が来ないように西側に住宅を、東側に工場を建てることで町が形成されていったとか。
よく考えると、日本の原子力発電所も、事故の際に偏西風で放射能が海側に逃げるように考えた立地であると聞いたことがある。←福島はまさにそれ。
ただ、過疎化の進んだ地域の補助金目当てに建設されたという説の方が有力なようだが。
話を戻すと、
そんな訳で、それほど大きくないオスロにおいて、西側と東側で、
- 学校のノルウェー人比率
- 不動産価格
- 工場の数
等が違ってくる。
ちなみに、ノルウェー人の多い学校は、Hvit skole(白い学校)と呼ばれている。
移民や外国人が多い学校ではノルウェー語の学力が劣ることを懸念して、
ノルウェー人の多い学校に子供を転校させるあるいは引っ越しすることで、
白人化がより顕著となる。
不動産価格も同様。
東と西では、値段が全然違ってくる。
最近は、住宅の値段があがりすぎたので、工場が多かった地区が、再開発されておしゃれな住宅地になっていることもあり、資産を持たない若い世代は、西にこだわらなくなっているため、状況は変わりつつあるようだ。
そう考えると、都市の再開発というのは、町を若返り、活性化させるためには非常に重要だとわかる。
他の都市も同じようなものですか?
ライラックが咲き乱れる美しい季節を迎えています↓
