皆さん、お久しぶりです。
しばらく、ブログの更新をさぼっていたら、案の定、アクセス数が激減してしまいました。
さて、今日は「海外移住」シリーズの続きです。
こちらでの生活を軌道に乗せるまでに多くの人々に助けてもらいました。![]()
一人では、そして家族だけでは、越えることのできなかった困難も、そういった人々のお陰で克服できたのではないかと今、振り返って思う。
その中で私にとって忘れることのできない恩人について述べたい。
ノルウェーに越してきてから本当によくお世話になったMさん。
12年前に脳梗塞で倒れ帰らぬ人となった。
人を家に招くのが好きで、料理が得意で、敬虔なクリスチャンで、ノルウェー人の日本語を流暢に話す優しい旦那さんと3人の素敵なお子さん達に囲まれて、とても大らかで包容力のある人だった。
Mさんのお宅に何度お邪魔しただろう。
車をまだ運転できない頃はわざわざ迎えに来てくれたりもした。
子供には分け隔てなく接して、きちんと叱ってくれる人だった。
本当に家族全員がお世話になった。
ノルウェーに来たばかりの人を家に招いて、人と人の橋渡しをするのが大好きだった。
お子さんたちも立派な大人になっているだろう。
Mさんが亡くなってから随分とご無沙汰している。
日本語教育にも熱心で、宗教心は全くない私達だったが、何故か彼女の話は素直に聞くことができた。
初めて家を買ったときに、家の補修工事でまだ住むことができず、引っ越しの片づけで疲れて、旦那とも喧嘩になって、くたくたになって泣きそうになった時に、快く家に泊めてくれ、その疲れた表情に気づき、聖書の一節を聞かせてくれた。
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」
私の心にグサッと突き刺さり、感動を覚えた記憶がある。
Mさんの所に集う多くの日本人は、もちろんクリスチャンの方が多かったが、海外の暮らしに戸惑い、苦しんでいる人もいた。
Mさんに話を聞いてもらおうと多くの人が集まった。
日本人の知り合いもMさんを通じて多くできた。
彼女から教わった、カレー味のピザと和風ドレッシングとたこ焼きのレシピは、ずっと我が家の定番だ。
人を惹きつける不思議な魅力をもったMさん、天国で今頃くしゃみをしているかな?
人との出会い、大切にしなくてはいけないですね。
続きはこちらその7
