ノルウェーの学校の夏休みは非常に長い
2017年度は、6月22日が終業式、8月21日が始業式となる。
実に約2ケ月間の休みである。
こちらは共働きが当たり前なので、親は当然仕事がある。
通常約5週間の有給休暇があるが(これは、他の欧州諸国と比べても多い方)
さすがに5週間連続でとる人はあまりいない。(会社は営業しているので、他の人との兼ね合いもあり誰かが仕事をする必要がある。当然ですね)
子どもが幼稚園の時はまだいい。幼稚園が利用できないのは7月の半分くらい。ただ、人手が足りなくなるので、できるだけ休ませてほしいと幼稚園から言われる。
小学校も3年生くらいまでは、学童保育にあたるAktivitetsskoleというのがあるので、7月以外はそこで預かってもらえる。
それ以上の小学生、中学生はというと、ずっと休みで家にいることになる。
ノルウェー人の多くは別荘を海や山に持っているので、そこでのんびり過ごす人が多い。
でも、私達にそんなものはないので、せいぜい別荘地にキャンプに行くくらいである。
あるいは、スペインやギリシャなど海のきれいなリゾート地でゆったりとした休暇をとる人も多い。
ノルウェー人のお友達はそんな訳であまり家にいない場合が多い。
オスロ市主催のサマースクールについて
幸いオスロでは、オスロ市が提供する無料のサマースクールがあるので、希望者は、それに通うことができる。ただ、こちらは先着順なので、行きたいコースに入れない場合もある。
- 3月頃にウェブサイトを通じて登録
- オスロ市に住む小中学生が対象
- コースは、算数、国語、外国語、理科、料理、レゴ、フィルム作成、スイミング、等々色々あって、好きなコースと場所が選べる。
- 場所は、オスロ市の公立学校。オスロ市内に住む生徒達が通いやすいように各地域に散在する形で開催される。
- 定員オーバーとなるコースは抽選となる。
- 4月に自分が申し込んだコースにはいれたかどうかの通知がSMSで送られてくる
- 自分が選んだコースに入れない場合でも、空きがでたら通知がきて通える場合もある
- 時間は9時から4時まで(普通の学校より長い)
- コースがあるのは夏休みの最初と最後の2週間ずつの合計4週間
- ということは7月は何もない
- 通う子はどうも外国人が多いらしい。
- 月曜日に来て、つまらないからと途中で来なくなる子も結構多い
- ノルウェー人の場合、「休みなのに学校なんか行きたくない」という考えがあったり、おじいちゃんおばあちゃんが見てくれたり、親が交代で休暇をとり、子どもと一緒に、別荘に行ったりするので、それほど必要性がない。
- うちは、典型的な日本人で、「家でぼーっとしてるんだったら、何か忙しくしていた方がいい」という考え方なので、随分とお世話になった。
- 子どもたちは行けば行ったで楽しいようだが、最近は「行かされている感」があるのか、あまり行きたがらなくなった。
- 他の学校の子とも知り合いになれるのはいいみたい
静かな7月:
7月はバカンスに出かけたり、山や海で過ごす人が多く、町の中心には観光客がいるが、それ以外の所は閑散としている。
問題は7月の1ヶ月間をどうするかだ。子どもがいる人には、重要な課題となる。
子どもたちのために何かイベントを作ってあげないと、何もせずに夏休みが終わってしまう。
日本では「夏を制する者は受験を制する」と言われるが、
こちらでは「夏を制する者は娯楽を制する」とでもいいましょうか?
早い人は、今頃から夏の予定を立てる。
特に海外旅行を予定している場合、飛行機のチケットは、早め早めに予約しないと、どんどんと値段が跳ね上がるので注意が必要だ。
同僚のMは、もう昨年の12月頃にはフロリダ行きのチケットを予約し、貴重な7月の3週間を「ここ休むから」とさっさと取ってしまった。
他の誰かが同じ時期に休めば、7月に休暇が取れなくなってしまう。
そうなると、子供たちの予定が空白となる。
正に陣取りゲームだ。
次回は今年の子供たちの夏の計画について書きます。
