今日は、スウェーデンでのバレエコンクールの出場者を決める国内予選を見るためにオペラ劇場に行ってきた。出場者は国立バレエ学校に通う生徒さんたち。
娘は残念ながら国立バレエ学校に、はいれなかったので、昔一緒に踊っていた仲間たちが出場するのを見学する側にまわった。
自分が出たかった場所に出場する側でなく、見る側に行くことはつらくないの?と聞くと、もうその時期は過ぎてしまったとのこと。しばらくは、オペラ劇場に近づくのを嫌がっていたのだが、それも吹っ切れたようだ。
私の目当ては、もちろん昔から知っている娘の同級生たちを見ることでもあるが、日本から来た留学生のS君。
予想通り、S君が踊った「ドン・キホーテ」は、誰よりも拍手喝采が多く、文句なしに一番うまかったと思う。自分のことではないが、やはり日本人が活躍してくれるのは嬉しい。素人の私でも、安定感のある、切れのある彼の踊りを見たときは、安心してみることができた。スカッとする踊りだ。
審査員となるのは、国立バレエ団のソリスト女性2名と男性1名。
一緒に見に行ったお友達のYさんは、昔ご自身もバレエをやっていただけあって、かなり正確に予選通過者をあてることができた。
中学時代はぱっとしなかったのに、上の学校にあがって見違えるように上手になっている子も数人いた。背の低かった男子がいい具合に背が伸びていて、将来きっといいダンサーになるんだろうなと思わせる子も。
北欧の子たちは、手足がすらっとして顔も小さく、クラシックバレエを踊るには完璧な体型をしている子が多い。でも、よく言われることだが、筋肉と体幹はアジア人の方がしっかりとしているらしい。それは、有名なローザンヌ国際バレエコンクールで上位入賞するのも日本人をはじめ、アジア人が多いことでもわかる。
その後Yさんとお茶をしながら、バレエ談義に花が咲いた。彼女曰く、クラシックバレエで生きていけるかどうか、その約7割は足で決まるといってもいいそうだ。つま先がきちんと伸びているか、膝が中にはいりまっすぐあるいは弓なりになるか、股関節が開いているかどうか。足の長さとそれがまっすぐか。
最後まで残って結果を見守った娘からの報告。
- ジュニアの部4名
- シニアの部4名
- 補欠2名
- 予選免除4名(うち、1名は今年のローザンヌ国際バレエコンクール出場のため欠席)
上記12名が、3月に行われるスウェーデンへの本選に進む。
このうち何人がプロとして通用するダンサーになるのだろうか、とても楽しみだ。
