14歳の次女は、夏から毎週日曜日に、朝から「新聞配達」のバイトをしています。
たった14歳でバイトとは、うちの家計ってそんな困っているのとお思いでしょうが、
そうじゃなくて、本人が自分で自由に使えるお金が欲しいというから、卒業式のプロムで着るドレスを買いたいというから、
「じゃ、やったら?でも、きちんと続けること」という条件で、始めました。
親は同意書にサインするのみ。
「そんなことしなくても、お小遣いあげてあげるから、その時間勉強しなさい。」などとは、うちは言わない。自分で生きる力をつけるには、いい経験なのではと。
「若い時の苦労は買ってでもしろ」って言うし、それに私も同感。
ノルウェーでは13歳から仕事ができるそうですが、中学生だと色々と制限があるので、この新聞配達が一般的で、他のお友達でやっている子もいるらしい。
日本だと、新聞配達=苦学生ってイメージがあるけど、こちらはそういう悲壮なイメージはないみたい。
- 厳密にいうと「新聞配達」ではなく、「新聞売り」。
- 売るのは、VG(Verdens Gang 訳すと世界の入り口)というタブロイド紙。
- 値段は1部35クローネ(1月から値上がりした、日本円で約500円、結構高い!)。
- 1部売れば、取り分は11クローネ(3割の儲け)。
- 15部売れば、165クローネ(約2300円)。
- それを15部売れば終了。
- 売れ残りは破棄。
いいこともあり、例えば、
- 優しいお年寄りがチップをくれたりする。
- 情けで買ってくれる人もいたりして。。。
- 恥ずかしがり屋の次女が、知らない人とも話せるようになったよう。
- いい運動になる。
いつもだいたい約1時間半ほど歩いて、完売のときもあるし、1-2部残ることもある。
1-2時間散歩して、いい運動したと思って、2300円儲けることができれば、子供にとっちゃなかなかいいバイトかもしれない。
でも、冬はマイナスの世界を新聞片手に歩くのは、手がかじかむし、結構大変。
このバイト、実は、4つ上の長女がやはり中学の時1年間やったんですが、1年やってきっぱり辞めました。
雨の日も、雪の日も、文句も言わずきちんと起きて行ってたのには、わが子ながら感心してました。
辞めた理由を聞くと、「儲けが一定じゃない、同じように歩いても買ってくれるときと、買ってくれないときがあるし、こういう仕事はもういい。」「1年はやるって決めて、1年たったから」
ということでした。
将来仕事を選択する上で、どういう仕事に自分がつきたいのかを考えるきっかけになったのではと思います。
親の責任として、儲けたお金は好きに使っていいけど、どういう使い方をしたかチェックできるように、又、現金を手元においておくのは危険というか不都合なので、現金を全て親が預かり、儲けについては銀行口座から娘の口座に移し、カードでしかお金を使えないように管理してます。カードだとどこでいくら使ったか一目瞭然ですから。
こちらでは、親の口座内に子供用の別口座を作ることができるのです。これはとても便利でお勧めですよ。
詳しくはこちら(ノルウェー語ですが)
ちなみに今日は完売ならず、1部残ってしまいました。