日曜日は、ビッキーと一緒に、

オープンガーデンのボランティアをしました。


朝10時から1時半までの3時間半。

場所は、ハロッズのあるナイツブリッジ駅から徒歩10分 ラットランド ゲイト サウスガーデン

プライベートガーデンです。

カギを持っている人しか入れない。

いいなぁ。


細長い庭で、こじんまりとしたサイズだけれど、

ガゼボもある。

メアリーローズさんのデザイン。


このプライベートガーデンの名物は

何といっても、

ここを60年間も管理してる

92歳のメアリーローズさん。

この辺の有名人。


次から次にやってくる訪問者たちは、

皆ご近所の方で、

メアリーローズさんに会いに来るために

やって来るようなもの。

同じテラスハウスに住んでいる

アメリカ人女性や、

最近 この物件を買って引っ越してきた

若い男性とその奥様。

自己紹介しあって、華やかな社交の場となった。


彼女は、現役で、

この庭を管理する住民コミュニティーの

トップを務めている。

背筋まっすぐで、シャキシャキ動き回る。

頭は、私なんて比べ物にならないほど 明瞭。

トークも、楽しくて、テンポが良くて、知的で、

素晴らしい女性。

服装もすごくおしゃれ。


こんな92歳、見たことない。


気遣いも素晴らしくて、

私たちのために、コーヒーと、朝食のサンドイッチまで用意したから、と

何度も勧めてくださいました。


ビッキーは 断ろう〜と、私に合図を送る。

私は、せっかく彼女の家に入れてもらえるので、

ぜひ行きたかったんだけど。

ものすごく残念。


彼女は、このプライベートガーデンの前に立っている超豪華テラスハウスの2階に

第二次世界大戦前から住んでいる。


今週は、ちょうど、

第二次世界大戦のヨーロッパ戦場で

ターニングポイントとなった

ノルマンディー作戦の80周年記念日。

こちらではDデイと呼ばれている。

この1週間ずっと、そのニュースばかりやっている。


メアリーローズさんは、なんと、その時12歳。

当時の事を、よく覚えていると言う。


さすがのメアリーローズさんも、

車の運転は、高齢のため

いろいろテストを受けなければならず、

もう面倒なので、来週から車の運転を諦めると言う。


ひょえ〜92歳で まだ運転なさってたなんて〜と

私とビッキーは顔を見合わせる。


メアリーローズさん、それに気がついたのか、

ガーデンセンターにお花を買いに行くには、

オンラインだと返品が難しいから、

お店に直接買いに行って、

持って帰ってくるのが1番良いのよ。

だから車でいつも行くの。

それができなくなるのが、1番残念だわ〜と言う。


さて

1時半になって、交代のペアがやってきた。


私たちは、ナイツブリッジでランチをすることにしている。

途中、歩きながら ビッキーが言った。


あの人達は、全く別世界の住民だわ。

近所で集まってきた人たちも、

メリーローズさんも、

ものすごい超スーパーリッチな人たちよ。

びっくりするくらい お金を持ってる人たち。


メアリーローズさんの英語、

ものすごいポッシュよ。

なんて素晴らしい 英語!

自分の話し方まで変わっちゃったわ。


ビッキーの話し方が 

いつもとちょっと違っているのに、

私も気がついていた。


メアリーローズさん、

かなりのご高齢なので、

話し方はそのせいなのかな〜と

私はポッシュだとは気がつかず。


ハロッズのそばには、

すごい人たちが住んでいます〜


ちなみに、今日のプライベートガーデンには、

ラットランド ゲート ノースガーデン

もあって、そこは草ボーボー。


メアリーローズさんに、話を聞いてみた。


ノースのほうは、アラブ人が買って所有している。

ロンドン市の厳しい規制で、

何も建てることができないのを

調べもしないで、ポンと買っていった。

そのため、手入れもされず、ずっと放置されている。

数年前に木が倒れて、

たまたま通り掛かったフィリピンの男性が

そのせいで死亡した。

本当に困ったものだ。


1人亡くなっていると言うのに、

ウェストミンスター区は

なぜ放置しているのだろうか。

不思議。