長屋に住んでいたときの奥さん、
ジュディに、

ハッピーイースターのメッセージを送った。

いつも、即返信があるのに?
一晩あけた朝、返信があった。

今朝2時に、リンデンが亡くなりました。
彼は、最後まで病気と戦いました。


プラハに住んでいた彼は、

がんが見つかった時には、あちこちに転移していた。

手術では取りきれず、

英国に治療のため帰ってきたのは 昨年10月。


ロンドンで なかなか治療が始まらず、

あの頃、家族は会議を毎晩のように開いていた。


私の生活環境も、ガラッと変わってしまった。


寝られなかったのだろう。

毎晩深夜までテレビを見て、起きていた彼。

夜更けに、よく一緒に話をしたことが思い出された。

知的で、優しい人だった。


リンデンの父親は、ジュディーの前の夫。

その父親側の家系には、悪性の癌の遺伝子があると言う。

自分は、食生活にも気をつけていたのに、

遺伝のせいで、防ぎようがなかった。

悔しい、と言っていた。


私は、ジュディーに、ずっといてねと、

言われたけれど、人の死に関わるのは重すぎて、

その家を出たのだった。


50歳。

ジュディーより先に逝ってしまった。


リンデン、

ご冥福をお祈りします。


明日、ジュディーに会いに行かなければ。