日本→ ドバイ→ ロンドン とやってきた 

35才の起業家青年。

今日は、14:00〜16:00  レスタースクエアで、

音楽をやるという。

昔 ミュージッシャンだったらしい。


ストリートパフォーマンス?

わあ、格好いい!


というわけで、見に行くことにした。

知っている人の ストリートパフォーマンス、初めて。


私は、13:00〜14:00  グリーンパークで、

王立考古協会のレクチャーに参加する予定なので、時間もちょうどいい〜

王立考古協会からは、徒歩10分くらい。


13:15頃、レスタースクエアで、青年を探す。

もう盛り上がって、歌いまくっているのかな?


青年を発見。

スピーカーから、J-Pop が聞こえてくるけど、

彼は歌っていない。

観客は まだゼロ。

機材にトラブルがあるのかな?

エレキギター、アンプ、スピーカー、マイクスタンド、飲料、スーツケース、が道に置かれている。

すごい荷物。


そばのベンチに座って、青年の歌? 演奏? 

を待つことにした。

ベンチの隣の男性が、彼をじっと見ている。

私に話しかけてきた。


彼のお母さん?


笑 息子と同じくらいの年だけど、

彼は、私の息子じゃないよ。

あなたは、彼の演奏を待ってるの?


彼の後の、順番待ちだよ。

制限時間は、45分間だからね。

彼はすぐ始めないで、何してるんだろう?

もう、30分しかないよ。

彼、ライセンス持ってるの?


えっ、ストリートパフォーマー は、

ライセンス必要なの?


レスタースクエア、コベントガーデン、オックスフォードストリートは、ウエストミンスター行政区。

ライセンス申請するんだよ。

6ヶ月で、25ポンド(5000円)  

保険もかけないといけない。

全部 ネットでできる。

ライセンスなかったら、警察がきて、

機材没収されちゃうよ。

監視人も廻ってくるから、ライセンス提示するんだ。

45分間ルールもあるしね。


ははーん、青年は、ライセンスのことを知らないな。

だって、2時間やるって言ってたし。

今朝、会ったばかりだから、私もよく知らないし。


この男性、優しいなあ。

もう45分経ってるのに、辛抱強く待ってる。

日本人青年は、まだ、歌も演奏も始まらない。


すると、今度は、前のショップの店員が、

私のところにやってきた。


君は、あの青年の知り合いかい?

言ってやってくれないか。

あんなふうに、機材を広げたまま、時々、

場所を離れたりするのは、あぶないよ。

ここは、泥棒がゴマンといるからね。

心配で、店からずっとみてるんだ。


私も気になっていた。

財布など貴重品の入っているバッグを、

身につけないで、道に置いている。

荷物も多すぎて、目が届かない。

持ってかれたらおしまいだ。


順番待ちの男性が、ついに彼の横で準備し始めた。

君、ライセンス持ってるかい?

と聞いている。


青年、英語があまり通じてない様子。

やむを得ず、私が説明すると、青年は驚いている。

慌てて、機材を片付け始めた。


男性と私は、せめてギターを聴かせてほしい、

と頼んだけど、

青年は、OK OK と言って 片付けるだけ。


よくわからんパフォーマンスでした。笑


次は、頑張ってほしいなあ。

彼の勇気に拍手。