暖炉の前で、こんな話をした。

ちょっと興味深い。

英国には、結婚式の披露宴に
煙突掃除の人を呼ぶと、
幸せになる、という言い伝えがあるそう。


日本には煙突掃除人は、いるの?


いないよ。

日本の家には、煙突なんてないもの。


えっ 煙突がない?!

じゃあ、昔の日本の家は、暖房はどうしていたの?


暖房なんて、昔の日本の家には なかったよ〜


えっ、暖炉がない?!
じゃあ、どこで料理していたの?


(そっか〜 暖房= 調理 だったのかあ〜)

うーん「いろり」っていうのがあった。


「いろり」は煙突がなくて大丈夫なの?


日本の家屋は隙間が多いから

大丈夫だったのかも〜


今も昔も 日本の家に煙突はないよ。

日本のスカイラインに、煙突はないもの。


びっくりした様子。


英国のスカイラインは、

煙突がいっぱい だもんね〜


煙突がないって、

そんなにびっくりすることだったとは!


英国のほとんどの家は

セントラルヒーティングがあるので

暖炉は、とっくの昔に使っていない。

改築の時に、取ってしまう家も多い。


暖炉は、内装なので、自由に変えられるが、

煙突は、外観なので、厳しい外観保持の規制を受ける。

煙突は、とってはいけないのだ。


ものすごい数の煙突を 見ながら育つ 

英国人にとって、

煙突が全くない国があるとは

思ってもみなかったようだ。


そういえば、

先日行ったハンプトンコート宮殿も

煙突がいっぱいあった。


暖炉のようなものは、ずっと昔からあったけれど

煙突を初めて考案したのは、

ヘンリー8世。16世紀。チューダー朝時代。


英国の煙突の歴史は長いのです。


日本のスカイラインに、煙突はないけれど、

その代わりに

びっくりするくらいの 電線がある。

都会も田舎も 空は電線に覆い尽くされているよ〜


と言ったら、

電線完全地中化の 英国人は、また驚愕していた。