オープンハウス 参加、1日目。

1年に1回の この日にしか 

一般公開されない

謎の リバリーホール


リバリーカンパニーは、

謎に包まれていて、実は、英国人もよく知らない。

なんだか、秘密結社、フリーメイソン、に似ている。


「カンパニー」と言う英語は、

「寄り合い」のような意味。


1番古いリバリーカンパニーは、

700年の歴史を誇るというから驚き。


もともとは、中世の男性社交クラブ

集まる場所が教会だったり、修道院だったり、

定まっていなかったので、

それじゃあ、自前のホールを作っちゃおう

と言うことになって、できたのが

リバリーホール


時代を経て、同業種の職人が集まるカンパニー(寄り合い)になった。

周辺エリアから参入されないように、

高品質の基準を作り

シティの独占職人になる。


歴代王室からは、特権を認められた。

その許可状は、現在も残っている。


当時の有力な職人は、

王室御用達。


布地職人

仕立て職人

食料品屋さん

金銀細工職人

塩職人

魚屋さん

鉄製品職人

皮なめし職人

ワイン職人


これらは、設立が 12世紀のところもあって、

飛び抜けて古い。

古い順に、格上になる。


トップ12 は、

リバリーカンパニーの中でも、

名門中の名門で、

ロンドンシティーのいたるところに、

ビルや土地を所有している。


そういうビルには、

必ず紋章が、ビルのどこかに刻まれている。

こんなふうに 小さく。




リバリーカンパニーは、

ロンドンシティの

一般市民の知らないところで、

何百年も

大変な富と権力を持ち続ける組織なのだ。



もちろん、リバリーホールも、

トップ12 は、豪華絢爛。


トップ 3 ともなると、

バッキンガム宮殿の代わりに

撮影に使われるほどの、伝統と豪華さを併せ持つ。


その後、たくさんの職業が加わって、

現在は 111 クラブ ある。

すべて、ロンドンの中心部、

いわゆる、シティと言われる所にしかない。


現在は、職業が全く関係なく入会できる

ところもあるらしい。

入会するには、独自選考基準がある。

今は、女性会員もいる。


エリザベス女王や、チャールズ国王、

その他、王室メンバーも

その会員。

訪れることもあると言う。


そのうちのいくつかが、今回一般公開される。