ケンジントン宮殿に隣接して、
ダイアナ妃 記念庭園がある。

2017年、母の死後20周年を記念して、

ウィリアム王子とヘンリー王子が作った庭園。


庭園が美しすぎて、泣けました。



緑の木のトンネルが、

長方形の庭園をぐるっと取り囲み、

人は緑のトンネルの中を歩きながら、

庭を眺めて1周する。


木のトンネルは全部で70カ所ほど、

まあるくトリミングされているので、

みどりの回廊の窓から、外を眺めるような感覚。



どの窓から眺めても、庭が一望できる。

それぞれ角度が少しずつ変わっていくので、

全部の窓から眺めたくなる。


この庭園の凄いところは、

人がたくさん、この庭に訪れても、

人が緑のトンネルの中に隠れてしまうので、

人姿で、庭園の眺めが邪魔されないということ。

誰が設計したか知りませんが、これはすごい。



緑のトンネルに入って、最初の窓を覗くと、

銅像の後ろ姿が見える。

ダイアナ妃を真ん中に、小さな子供が両脇に立っている後ろ姿。

子供は、2人の王子が小さかった頃の姿だろうなぁ。

などと思いながら、グリーン回廊を進んでいく。



反対側のトリミング窓からは、ハイドパークの眺め。


緑のトンネルを右に回る。


どの窓からも、

エレガントな長方形の蓮池が見える。

池を取り囲むのは、

溢れんばかりのイングリッシュガーデンの花木たち。




ダイアナ妃と子供たちの銅像は、

角度を変えながらずっと見える。


今は 反対側に、ケンジントン宮殿の庭が見える。

こっちはこっちで宮廷美。

ダイアナ妃もここで15年位、生活したんだね〜

などと偲ばせてくれる絶妙な配置。






緑の回廊を、もう一度右に曲がる。

長い蓮池の一番奥、真っ正面に銅像が見える。


観光客の姿が、銅像の後ろに見える不思議な作り。


草花の色のバランスと言い、樹木の高さといい

美しすぎてため息しか出ない。

「人々の王妃」と言われた、

ダイアナ妃のエレガントさ、繊細さ、優しさ、

を、これ以上に伝えるものがあるだろうか。



もう一度右に回って、これでぐるっと1周。


人がたくさん訪れているのに、

全く人がいない庭園を堪能できるって、

すごいアイディア。


最後から2つ目の、緑のトリミング窓。

もう一度、ダイアナ妃の銅像を眺めた。

ここからだと、一番近くよく見える。



あれっ?

ダイアナ妃の両横にいる子供たちは、

ウィリアムとハリーじゃなかった。

男の子と女の子だ。

へえ〜


そして最後の緑のトンネルの窓。


また発見。


あれっ?

もう1人子供がいる!



ダイアナ妃の周りには、

実は3人の子供が立っていたのでした。

拡大すると、ほらっ!



1番最初の後ろ姿も

横からの姿も

ずっと、2人だったのに、

1人増えている!  

えっ?!


この銅像、トリックアート?!

こんな仕掛けまで用意するなんて、

2人の王子のいたずらっぽい笑顔が浮かぶようです。


こじんまりした庭園ですが、

今まで見たどの庭園よりも

素敵でした。


なくなったダイアナ妃のことを思い出し

心にズンと、迫ってくる美しさでした。


しかし、

見学者の皆さん、だれもトリックアートに気がつかずに帰っていきますよー 

ちょっとー 

おーい