ロンドン ウエストエンド劇場がひしめく

レスタースクエアの一角、
10年前に、アガサクリスティーの記念碑ができた。

偉大なる英国のミステリークイーンにふさわしく、ミステリアスな作りの記念碑です。

ちょっと種明かししましょう。


ブロンズ製の巨大な本のモニュメント。

その大きな本の中に、アガサクリスティーの横顔がある。等身大というからすごい。

本の上には、彼女が描いた芝居、

マウストラップ(ネズミ取り)が刻まれている。


本の左には、彼女が生み出した名探偵、

エルキュールポアロがいる。

オリエント急行と、ナイル殺人事件のエジプトピラミッド。



本の右には、もう1人の名探偵

ミスマープル。


この巨大な本の下は、61冊の本の背表紙が、ぐるりと取り囲んでいる。

背表紙には、アガサクリスティーの本のタイトルが1冊ずつ刻まれている、というかなり凝った作り。

タイトルは、日本語、韓国語、アラビア語、点字もある。







彼女の作品が、世界100カ国語に翻訳されていることを示している。


この記念碑ができた年、彼女の描いた芝居「マウストラップ」が、60年のロングランを迎えた。


除幕式には、この場所に、

彼女の孫や、彼女の芝居を上演した有名な俳優たちがずらっと集まった。


「マウストラップ」は現在もやっていて、ここから徒歩3分位のところに劇場がある。



この青い板は、上演50周年の時に作られた。



今年は上演70周年


アガサクリスティーは、ビクトリア朝時代から

1970年代までを生きた女性なのです。