今日は 

サンセバスチャンから ロンドンに帰る日です。


ロンドンの部屋探しは、難航していました。

滞在先の家族は、

気にいるところが見つかるまで

いていいよ、と言ってくれていました。


バックアップがあると言うのは、

気持ちに余裕が生まれるので

ありがたいことです。


とはいえ、

次に進むためには

屋根裏部屋は、ずっと住むところではありません、

夏が来たら温度が上がって、こわい。


隣人の Christineさんが、

ご自分もドイツから移民したときに、

滞在先が決まらなかったので

あなたの立場がよくわかるわ、と

何かと気にかけてくれています。


その彼女が

この長屋コミュニティーに 

Eメール掲示板があるので、

私が部屋を探していると

載せたらどうかと、提案してくれました。


200件ほどある長屋なので、関心を示してくれる人がいるかもしれない。


すぐにメッセージを書き、

クリスティさんの紹介文をつけて

掲載してもらうことにしました。


翌日、早朝

1件の着信メール。


送信者は、真向かいの家の人。

ここは何年も空き家になっている家。


町内会長的存在のグラハムさんによると、


ご夫婦は南ア出身で、

現在 ご主人は南ア勤務。

奥様が、年数回イギリスにいらっしゃる程度。

ご主人は会計士で、お金に困っていないから、

家賃の事はあんまり気にしないだろう、

とのこと。


早速、テレビ電話で、ご主人とお話しをしました。


南アと英国の時差は、1時間。

どちらもサマータイム採用国。

こういう時、時差の少ない国は、間髪入れずに動けてよい。


グラハムさんの予想通り、

他では絶対ありえないお家賃の提示。

しかも 私1人で 家1軒使ってもいいよ、と。


他に間借り人を置くのかと聞いたら、


自分たちのホームなので、

それは一切考えていないよ。


できれば長く住んでほしい、


と言われました。


お家賃の高いLondonで、破格のオファー。

これ以上の条件は、ありません。

しかも引っ越しは、目の前の家。

即決です。


あとは、引越し日を決めるだけ となりました。


現在、住み込みペットシッターをしている ご家族が

イースターホリデーから戻られて

犬を無事お渡ししたら、

翌日19日に引越すのがベスト。


問題は、新住居の大家さんは、28日から貸したい。

それでは、10日間 私は宿無しになってしまう。

そこでサンセバスチャン旅行を急きょ決定した、と言うわけです。


大家さんは 南アから28日にイギリスに来る予定があり、その時に私と会って最終的に決めたい、

と言うのが、最初の意向でしたが

それでは私が困ります。


幸いにも 

2軒隣に、娘さん家族が 住んでらっしゃるとのこと。

早速 娘さんと会いました。


幸い気に入ってもらえたようで、


パパには 私の希望通りになるよう、

伝えておくから大丈夫、と言ってくれました。

まずは、ほっ。


家の中も、見せて頂きました。

とてもきれいな家で、

家具や内装も、エレガントで素敵。

私のベッドルーム、明るくて広くて快適そうです。


年齢が年齢だし、仕事もしていないので、

部屋探しが難航していた ことを話すと、


今まで断られたのは、

この家に住む運命になってたからよ。

断られてよかったのよ〜

It is meant to be.

と言って下さいました。


すごくうれしい。


かくして

私の部屋探しは、運命が転がるように

あっという間に決まったのでした。