小説『人間革命』と沖縄(上)     『並々ならぬ覚悟に基づいた勇断』 | EIKOの気まぐれ闘病日記

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 人の心は”時流”に乗って変貌する。桑田の回想。

「それまでにぎやかだった松村謙三さんの議員会館の部屋は、潮が引くように静かになった。散々世話になりながら、寝返った政治家もいた。松村さんの陣営の中ですら、グラグラ揺れていた」

 松村の人柄について、池田は折あるごとに語っている。

「あれほど純粋で、清貧に甘んじ、高潔な人格の政治家は少ない。党派を超えて尊敬できる方だ。公明党も、こういう方に学ばなくてはいけない」

 

その松村の周囲に吹き荒れた、毀誉褒貶。桑田はつぶさに見ていた。

「こうした状況下での池田会長の提言は、並々ならぬ覚悟に基づいた勇断であった。と言いたい。”周恩来の時代でなければ、国交回復は無理だ”──これが心ある人々の思いであり、報道に携わっていた私自身の実感でもある。あの時期に国交正常化を提言し、小説『人間革命』でも再び主張した池田会長の行動を、高く評価します」

 「しかし」と桑田は一言、つけ加えた。

 「池田会長の態度と違って、日中の交流に携わった公明党議員の中には、えらく威張っている奴がいたなあ」