平和・行動と祈り           在日コリアンの半生① | EIKOの気まぐれ闘病日記

EIKOの気まぐれ闘病日記

このブログは、日蓮仏法の信心を根本に、双極性気分障害と闘うEIKOのブログです。日々の出来事や家族のこと、創価学会や池田名誉会長のことを書いていきます。
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 韓国の済州大学教授・チョウソンユンには長年の謎がある。宗教社会学者として、どうも腑に落ちない。

 韓国は、日本発の思想や文化がなじまない国柄である。一時、天理教や生長の家などが熱心に布教したが、退潮気味である。

 しかし、韓国SGIは勢いが衰えない。なぜ伸びるのか。

 格好の機会が訪れた。交換教員の話があり、2006年(平成18年)、日本に赴任した。長年の疑問を解くカギになるかもしれない。在日コリアンの学会員を取材した。

 東京で11人。大阪で13人。神戸で9人。一人一人の遍歴。信仰体験。学会活動の実態などを聞いた。

 そのうちの一人、大阪に、こんな男がいた。

 戦後の混乱期。警察を襲ったり、米軍の武器輸送を妨害したあげく、手錠をかけられた。

 戦後も「安価な労働力」扱いされた在日コリアンには、ろくな仕事が回ってこない。日本が憎い。日本人が憎い。その反動として共産主義に走った。

 留置場でおびただしい血を吐く。肺結核。青白い顔をのぞき込まれ「もうアカンな、ほっといたら死ぬやろ」追い払われるように仮出獄を命じられた。

 仲間も寄りつかなくなった。日に日に衰弱していく。

 誰も助けてくれない。せんべい布団の上で呪った。なんて冷たいんだ。祖国。日本。共産党。警察。医者。どこも手をさしのべてくれない。

 命綱を切られ、荒海に放り出された絶望感。

 たった一人だけ近寄ってくる者がいた。「絶対、幸せになる信心や」。いくら断っても、あきらめない。もし信心して、病気で死んだら、子供の面倒を見るとまで言い出した。

 奈落の底に垂れてきた、一本の蜘蛛の糸か。男は創価学会に入会した。


 藤井玉子(大阪市 都島区)は、国家によって家族を分断された。

 韓国のキヨンサンブクトに生まれ、強制労働で連行された父を追って日本へ。

 戦後、その父が死亡すると、母と兄弟は「地上の楽園」を信じて、北朝鮮に移住。藤井だけが日本に残った。

 根無し草である。帰るべき祖国は、どこか。誰が、どの国が自分を幸せにしてくれるのか。

 藤井は63年、創価学会に入会。

「負けたらバカにされる。勝つしかない」一杯飲み屋から始めた居酒屋。焼肉店を命懸けで繁盛させた。

「誰かを頼る生き方は、やめたんや。幸せは、幸福は、自分でつかみ取るものや。勝ち取るものや。池田先生が、おっしゃっているやないか」