スペイン国王ファン・カルロスの場合。
池田会長の友人に、ローマクラブ現名誉会長・ホフライトネルがいる。スペイン人。国王フアン・カルロスの側近であった。
二人の出会いを願い、SGIの渉外担当者に王室の窓口を紹介した。
王室には王室の方針があり、判断基準がある。事実「民間人との会見は難しい」との意向だという。だがホフライトネルはあきらめず、国王側近の侍従長にあたれ、という。
「駄目もと」だ。SGIの担当者は思い切って切り出した。
侍従長。意外な言葉を返してきた。「国王陛下が、池田会長とお会いになるのは当然です」
えっ?
「確かに民間の方です。しかし、会長は民間人の代表でいらしゃいます」
侍従長もまたトインビー対談を読んでいたのである。
会見の段取りはトントン拍子で進む。1995年(平成7年)、マドリードのサルスエラ宮殿を表敬する日程も決まった。
しかし事態は急転。会長の欧州訪問事態が延期となった。