忘れ得ぬ鏡 | EIKOの気まぐれ闘病日記

EIKOの気まぐれ闘病日記

このブログは、日蓮仏法の信心を根本に、双極性気分障害と闘うEIKOのブログです。日々の出来事や家族のこと、創価学会や池田名誉会長のことを書いていきます。
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私(池田名誉会長)は、兄たちのなかでも、ことのほか長兄の喜久夫に信頼を寄せていた。この兄とは、いくつもの忘れがたい思い出があった。


その一つが長兄と分け合った一枚の鏡の破片である。この鏡は母が父のもとに嫁いだ時に自参した鏡であった。何かの拍子でその鏡が割れてしまった。

長兄と私は、破片の中から、それぞれ手のひらほどの大きさのものを拾った。それは二人の大切な宝物になった。


長兄は徴兵されると、その鏡の破片を持って出征していった。

私は、兄は戦地にあって、この鏡を取り出しては母をしのび、自分のことも思い出していたにちがいないと思った。私もまた、破片を見ては兄をしのび、空襲の時も鏡の破片をポケットにしのばせて、焼夷弾の下をくぐり抜けてきた。

終戦を迎えると、私が勤めていた新潟鉄工所は閉鎖になった。私は下丸子にある会社に勤め家計を支え、東洋商業の夜学の2年に編入した。