策略の週末が過ぎて。
翌日の月曜日、私は社長と品質管理の人と一緒にフィリピンに飛んだ。
ニノイアキノ国際空港に着いて、飛行機を降りた瞬間、ムッとする熱気だった。
「真夏じゃん!」って思った。
空港出たら、すっごいゴミゴミしてて、なんかいっぱいプラカード?を持って立っている人がいた。
後から聞いたら、お迎えの人たちなんだって!
そういえばプラカードに人の名前が書いてあった。
私たちには、フィリピン工場から迎えの車が来てて、ホテルにチェックインすることもなく、工場に直行した。なんかスカイウェイって言うハイウェイ通って、2時半くらいに工場ついた。
日本の工場と全く同じつくり。
すぐさま日本人の出向者、現地の技術者を交えて、会議。
現場の検証。
夕方6時まで現場検証して、そのあとやっと工場を出て、マカティーにあるシャングリラにチェックイン。 すっごい渋滞だった!
でもね、ホテルは超豪華!シャングリラって上海だよね、本店。
夕食は、ブルゴスという通りにあるスペイン料理店まで車で細ーい道を行って、出向者の人たちと一緒にとった。 近くにはアメリカ映画に出てくるようなゴーゴーバーがたくさんあって、にぎやかだった。
夕食は終始、このクレームの話。
パエリア美味しかったー!
次の日も、同じ。
会議、現場検証。検査のやり方検証。 ワーカーへの聞き取り。
キープサンプル解析の結果報告、等々。
その間、私は合間をみてミキさんとライン連絡。
常務とミキさんはシカゴでの出張を終えて、日本に帰国。
水曜日は、一緒に来た品質管理の人がホテルに閉じこもって報告書をまとめていた。 その間、社長と私は、工場で工程を全部回って現地のワーカーに指導など。
これ以上細かい内容は、書くことができないけど。
社長は本社に対して対抗手段として、調査結果を提出するつもり。
私は、ミキさんにことの流れを逐一報告。
と、水曜日の昼過ぎに、本社常務が、直接報告を聞きたいと、フィリピンから帰国次第、本社に来るよう社長にメールがあった。
もちろん本部長にcc:されている。
常務が直接介入してくれれば、本部長の思い通りにはできない。
これで光が見えて来た。
常務とミキさんとの間で、どんな会話がされているか知る由もないけど、間違いなくミキさんが、常務にいろいろ囁いてるって思った。
翌日に日本に帰国を控えて、水曜日の夜はフィリピン工場のマネージャーさん達と一緒に懇談会をもった。
その内容は、海外出張のブログに書いた。
その懇談会の最中、社長とちょっと雑談になったの。
「常務が介入してくれれば、恐らく20億を全部出せということはないだろう。」と、ちょっと安堵の表情。
「大丈夫ですよ。」私は無理して明るく言った。
「うん。やることは全てやった。後は常務に任せよう。」
社長も、もうこの話はやめようという感じで言った。
「社長、まあ、いざとなったら2億くらい現金で持っていって、土下座すれば許してくれるんじゃないですか?」
って、私は早朝おじさんが言ってたことを、ちょっと金額だけ変えて言ってみた。
「はははは! エイコさん、アメリカ出身なのにえらい古風なことを言うんだな。 今どき、賠償金を現金で持っていくようなことはしないよ。全部、経理を通しての銀行振り込みだよ。 2億を現金で持っていくか。これは面白い!その発想はいいぞ!はははは!」
なんだ恥かいちゃった。 早朝おじさんのばか。
その後、社長は疲れたから先にホテルで休むと言って、一人でホテルに帰っていった。
間もなくして、待ってましたとばかりに私の周りにはフィリピン人マネージャーが集まってきて、質問攻めにあった。
この人たち、恥じらいってないんだね(笑
結婚してるのか、ボーイフレンドはいるのか、フィリピン人はどうか?ってうるさい、、うるさい(笑
その後、代わる代わるツーショットでのセルフィーを頼まれた。 次から次へと(笑 とにかくセルフィー大好きだね、フィリピンの人。
と、間もなく、そのマネージャーさん達が、いきなり近くにいた日本人出向者を一人担ぎあげて、プールサイドまで運んでいったかと思ったら、突然、プールに投げ込んだの(笑
あーあ スマホ壊れたね。 財布もびしょびしょ(笑
みんな大笑い。
そして次から次へと、日本人出向者が担がれてプールに投げ込まれていった。 私も大笑い。
私は今回のクレームの件が収束しそうで、本当によかったって思って、日本人たちが投げ込まれる風景をスマホで動画撮影して、ミキさんに送って、「ミキさん、ありがとうございました。」って送信した。
フィリピン料理美味しくないー