中小企業の現実。のんきな政治家にゃわかりっこないよな。 | 会社で犬、猫を育てる社長の日記

会社で犬、猫を育てる社長の日記

流山工業団地にある栄光産業株式会社の社長の日記。栄光産業は昭和43年創業の印刷会社です。日本中のほとんどの方が栄光産業の製品を目にしたことがあるというのが誇りです。

1月23日(金)雨くもり昨日から降りっ放しの雨・・・



今朝も雨の中、合羽を着せてしっぽフリフリキャッシュと歩いてきた走る人


寒くはなかったんだけど、傘をさしてリードを持つと


タバコも吸いにくくてさタバコ



でも俺にとっちゃ、こいつと歩いているだけで楽しいわんわんニコニコチョキ


朝のラブタイムドキドキだ。


いつまでやれるかわかんねぇけどなラブラブ




今日は給料日。朝礼を終えてみんなに明細を配って歩いた。


毎月この日は、「ご苦労様でした」とひとりひとりに声を掛け、配布する。


「がんばってくれてありがとう!」という気持ちをこめて配る。



会社で11名のパートさん、39名の社員すべての名前を


フルネーム漢字で完ぺきに書けるのは俺だけ。


それだけみんなに感謝している。ありがたいと思っている。




今日もまたソニーが人員整理、っていうニュースを見て、


でっかい企業じゃ働いているスタッフ全部なんか覚えられっこないから、


平気で首切りだの希望退職だのって出来るんだな、って思うむかっ


顔が浮かんでこないから、心の痛みなんか感じないんだ。




7年前、俺の会社も業績低下でさ。


収支トントンも難しくてさしょぼん


普通の経費節減なんかじゃおっつかなくなった。



踏み入れたことがなかった人件費の抑圧をしなけりゃならなくなった。



俺はみんなを集め、事情を話したっけ。


誰かにやめてくれとは言わない。


ここから3年だけ、今度のダウン案をみんなが納得できるかを検討してくれ、って頼んだ。


3年以内に必ず最低でも今の給料に戻す、って約束した。



そしてひとりひとり面接をして、今月からこの給料になるけど


それでもがんばってくれるなら残ってくれ、って話したっけ。



30万円の社員が27万になるっていうのが標準だったが、


誰一人やめずに残ってくれた。



あんな悲しい思いをしたことはない。


だけど、全員残ってくれたことはものすごくうれしかった。


悲しさと無力さと、無上のうれしさを感じた、変な経験だった。



3年たったときみんなにプラスアルファして給料を戻した。


ほの悲しいうれしさをちょっぴり感じたっけ。



こんなことがないように、もう絶対にないように自分に誓ったよ。



中小、零細の企業はどこもこんな危ないところを


いつも歩いているんだ。


大企業のサラリーマン経営者なんかにゃ金輪際わかりっこない。


赤字だろうがなんだろうが任期を務めて、莫大な退職金をもらって


アバヨするんだから。




まして、自分の議席だけしか考えてない政治家なんかにゃ、


どーやったって理解できるわけがない。



百年に一度の危機、不況、って騒いでるのに、


消費税のアップがどーたら言ってる議員センセイなんかにゃな。



「それがどうした?俺の議席のほうが大変だよ」、ってんだからさ。



だから俺たちは政治家なんかに頼っちゃいけないんだよ。


自分の城は自分たちで守らなきゃいけないのよ。



新しい売上を模索するんだ、俺は。


入りが見込めなければ出を律するんだ。


昔から言うじゃねぇか、「稼ぎに追いつく貧乏なし」って。


読める稼ぎに見合った支出をしてればそうそうバンザイすることはない。



世間がどうだから、なんてのは負け犬の発想じゃねぇか。


あいつの会社もひどいらしいから、なんてのは逃れの理論だ。



さ、今日もがんばるぜ、俺は音譜