「微笑み鬱」という言葉をご存知だろうか。
私は最近、以前の自分がその状況になっていたことを知った。
あの「BLACKなガス会社」で、その「癖」がついてしまったらしい。
何があっても「笑顔」の表情を作る。
「お客様に失礼のないように」「心を偽って笑顔の仮面を貼り付ける」
そうしているうちに、まるで能面のように「自分の感情が解らなくなる」
怒りたくても怒れない。泣きたくても泣けない。嬉しいのか悲しいのか解らない。
心の痛みも麻痺して、感情が迷子になる。
気づいたら、上手く寝付けず、朝早く目が覚める。
仮眠状態で見る夢は、決まって会社の客の夢。
しかも虐げられたり罵られたり。
現実がそのまま映し出される。
家では毒親、会社では毒客に追い詰められ、追いたてられ、踏みつけられる。
それでも笑顔でいるから、周りはそのことに気がつかない。
ある日、同僚に「あなたはいつも笑顔でいいね、悩みなんかなさそうだね」と言われた。
ああ、そうなんだ、周りにはそう見えてるんだと思ったら、なんだかどっと疲れてしまった。
「ワタシハナンノタメニイキテイルノダロウ。ナンデイツモエガオデイナケレバナラナカッタノダロウ。」
もう一人の自分がそう問いかけた気がした。
「自分が思う程、周りは私が笑顔を作っていることを知らない。ずっと笑顔でいることを求めるのは会社と客のエゴじゃないか。だったら周りからどう思われようと、せめて自分の感情には正直でいたい」
仮面が割れた。そして私は会社を辞めた。
「微笑み鬱」は、やり始めると自分を偽り、見失ってしまう。
周りは「笑顔」を求めるけれど、それが「心から発されるもの」でなければ何の意味も持たない。
偽りの仮面はいずれ割れ、剥がれる。
だから無理してまで微笑まなくて良い。
周りに都合の良い自分を演じなくて良い。
まずは自分の気持ちに正直に生きて欲しい。
「微笑み鬱」の仮面は要らない。