鎌倉、戦国、江戸、幕末など

組織というものは往々にしてどんな者が率いるかによって、その形を変えるものである。

時に大将が凡人でも家臣や部下が秀でていれば、その組織はうまく回るのであろう。

もちろん、大将が「ボス」であれ「リーダー」であれ、「統率力」があり「周りを見る目」が養われていれば、それ相応の成果を挙げることができる。


これは「現世」にも言えることであり「会社」という組織もまた、その性質を持つ。


例えば組織に所長がいる。

それが「我事優先」で無責任な上司であるなら、部下もまたそれにならい無責任になる傾向がある。

(もちろんすべての者ではなく一部の者だが)

会社の拘束力は昔より緩くなり、フレックスタイムなども導入された結果、特に所長クラスはその制度をうまく利用して業務を部下に任せ、誰よりも「楽」に勤務している場合がある。(とある企業の現状)


「管理職」は「事業所を管理」するために存在するのではないのか?

某会社の所長は、県外から単身赴任しているからと、毎週金曜日は午前中だけ事業所に出勤して、何だかんだとわざと県外(自分の地元)の仕事を作ってそのまま自宅へ直帰。

月曜日は県外から出勤するからと、通常8時30分始業にも関わらず朝10時に事業所へ到着。

月末月初や締めの忙しい日だろうがお構い無し。

残っている自分の業務は事務員に任せ、事務員がその業務が増えたため夜中まで残業となっても本人は気にしない。

フレックスタイムをうま~く使っているようだが…

果たしてこんな所長の仕事の仕方は会社として許されるのか?


営業担当者は、業者から仕事を受け取るだけで、事務仕事はすべて派遣の事務員任せ。

パソコン作業一つまともに処理できない。

パソコンを教えようと試みるも、結局操作が解らないからと理由をつけて自分の業務なのに自ら覚えようともしない。

本当にこれで正社員なのか?


「管理職」…鎌倉、戦国時代で「将」と呼ばれる立場の人間は、時に身を粉にしてでも自身の意志に沿い、現代で言う「会社」の位置にある「自軍」を守ろうとした。

「家臣」を信頼して業務を「任せる」ことはあっても、決して「なげやり」に「預ける」ことはなかったと思う。

そこまでの意志を持てとは言わずとも、今の会社や仕事にそれだけの気持ちを持って向き合っている「管理職」はどれだけいるのだろうか?


派遣社員である以上、企業ごとの「ある程度」の不条理は理解している。

だがこうも目に余る仕事の仕方をしている正社員を見ていると、それら正社員以上に派遣社員として真面目に、懸命に仕事をしていることが馬鹿馬鹿しく思えてくる。


同一労働、同一賃金」と言うが、ちっとも同一じゃないだろうと。

「派遣社員の時給に賞与分は反映されている」と言うが、正社員以上に稼働している業務量を考えたら本当にそうなのか?と疑いを持ってしまう。


その上、正社員より派遣社員の方が責任感が強く、業務が間に合わなければ残業もする。

昼休みに来客やら業務が発生すれば構わず労働する。

「事務員は色んなことをやらなきゃいけないんだよ」と正社員の女性に言われたが、それはあなたが正社員だからでしょう、と。

本来なら「契約以外の業務はやらなくて良い」のが派遣社員であるはずなのに、企業側ではそうは捉えていない者も多いから、例えば先ほど挙げた営業担当者などは正社員と同じように派遣の事務員を使おうとする。

かといって派遣社員は会社での立場が弱いから「契約にない業務だから」と断れば今度は「使えない」だの「性格が悪い」だの「派遣の金払ってるんだから」だのと偏見をもたれコミュニケーションに支障をきたす。


派遣社員は基本、一度派遣先が決まれば、雇用期間終了までそこで働かなくてはならない。

どんなに不条理な会社でも中途半端に辞めようものなら、派遣会社から次の会社を紹介してもらえない、急に職を失うなど、自分の方がリスクを背負っている。

だから、本当は契約外の仕事をする必要などないのに、頼まれれば少々の不条理には目を瞑り、頑張ってしまう人が多いのだ。


解っていない人が多いのですが

正社員と派遣社員は根本的に違うんです。

正社員と違い派遣社員は「何でもやらなきゃいけない」わけじゃないんです。

正社員は派遣社員に比べて、賞与や雇用や福利厚生が保証されている。それだけでも恵まれている。

派遣社員は突然の解雇などのリスクを背負いながら毎日働いている。

しかも会社は「若者」を求める傾向にあるから採用も給与も若者優遇。

結果我々中間層に残っている仕事は、その若者が好まないハードなものが多い。

それを低賃金でこなさなければならない。

しかも頑張った所で、さほど昇給があるわけでも、すぐに正社員登用されるわけでもない。

我々派遣社員はそんな不条理を飲み込んで必死に働いているのだ。


正社員と派遣社員は別物であり、派遣社員は雇用の不安定さや福利厚生の不充実、賃金が低いなどのデメリットがある分、労働時間や業務内容、働き方に自由が利くのがメリットであるはずなのに、その派遣社員に正社員相当(それ以上)の業務処理を要求するのは、一種の「ワークハラスメント」ではないのか?(本人が望むなら別だが)


世の中の人々には、正社員と派遣社員の違いについてもっとよく考えて頂きたい。

また、こうしたこれまでの経験から私は派遣社員の労働条件、雇用条件の改善を強く求める。