最近、通勤の車内で、昔聴いていた曲をよく聴くようになった。
私の若い頃に流行したいわゆる「TKサウンド」と言われる類
(globe、華原朋美、TRF、篠原涼子)や、ZARD、安室奈美恵、MAX、浜崎あゆみ、ドリカム、広瀬香美、今井美樹、福山雅治、矢井田瞳、大黒摩季、シャ乱Q、ユーミンなどなど。
で、ふと思ったのだが、この当時って「恋愛モノ」の歌詞が流行していたな、と。
誰かへの切ない思い、言葉にし尽くせない心情や嫉妬や愛情。
そしてその歌詞に当時の人達の多くが、自身の気持ちや状況を重ねていた気がする。
カラオケ🎤で歌う時も歌詞に気持ちを込めて、心に特定の誰かを描いたりしてね(笑)
しかしバンドブームやラップブームを経て、2000年くらいからかな?段々世の中で流行する楽曲の傾向や趣向が変わってきたように思う。
以降の時代で恋愛ソングの王道と言われて私が思い出すのは、宇多田ヒカルやaikoや西野カナ、HYくらいだろうか?
ネットやスマホなどのツールが進化したからなのか、軽くメッセージを送り合えるようになったからなのか、以前の歌詞に込められていたような切なさや愛情の熱量みたいなものが変わってきたように思う。
恋愛体質の人は結婚してからも不倫に走ったり、巷や世の中を騒がせているようだが(特に芸能界)、
今の時代、大抵の方はそこまで恋愛にのめり込まなくなったような気がする。
だから恋愛ソングに「共感」することも縁遠くなり、流行する曲も異なって来たのかも知れない。
かつてバンドブームを牽引したGLAYも、1998年~2001年頃は「恋人との愛」をテーマにした楽曲が多かった。
だが今はより深い意味での「人の愛」を歌詞に描いている事が多い。
主に歌詞を綴っているTAKUROさんが家庭を持ち、落ち着いたことで描く「愛」の形が変わったのだろうと思う。
「円熟味が増した」という表現がふさわしいのかな?
凄く素敵な曲も、たまにはHISASHIさんあたりが創る突拍子もない曲もあるのですが(笑)
飾らないGLAYの曲には彼らなりの代えがたい魅力がある。だからこそ、私も長く応援したいと思うのだけれど。
反面、どれだけ時が過ぎても当時のまま「色褪せない」楽曲もある。
辛い時に力をもらえる曲、前向きになれる曲、現状に訴えかける曲、生き場所を与えてくれる曲。
そういう楽曲は、聴き手の心でずっと「生き続ける」。
私にとってはそれがSIAM SHADEの曲であり、栄喜さんの楽曲であった。
思えば今までに何度、彼らの曲に、彼の描く歌詞にこの心を救われただろう?
どれだけの辛さの傍で栄喜さんの創る曲が、私に手を差しのべてくれただろう?
連続地震、洪水、震災、思いがけない会社の倒産、その後入社した会社での理不尽な顧客による誹謗中傷や罵詈雑言との戦い、思うように行かない再就職活動。
私が今もこうして、この場所に立ち続けていられるのは彼の曲があったからだ。
私はこの人生の中でそんな曲と出会えた。
良い事はあまり起こらない人生だけれど、その事実だけは私にとっての「幸せ」であると思う。
栄喜さんは今もきっと「身を削る思い」で、曲創りに励まれているのだと思う。
歌詞を書くということは、自身を聴き手にさらけ出すこと。楽曲を創るということは、魂をそれにこめること。
自分と向き合うその作業は、とてつもなく大変で労力の要ることだろう。
今は時代が進化して、パソコンでも初心者でもそれこそAIでも簡単に楽曲を作れるようになったけれど、「作る」のではなく「創る」ことに懸命な栄喜さんの楽曲の仕上がりを今は楽しみに待ちたいと思う。