過去、中堅(ミドル)層の年齢の私が再就職活動を進める上で、どうしても腹立たしく思ったことがある。
例えば、求める人材の所に
1.高卒以上
2.未経験歓迎
3.コツコツと業務に取り組める方
4.周囲と協力しながら仕事を進められる方
などと掲載があり、その下に
35歳以下の方
という言葉が掲載されている時だ。
※例外事由3号のイにより、長期キャリア形成を図るため
などと書かれているが、これは一体何なんだ?と。
ミドル層の年齢で望まぬ退職をせざるを得ず、仕事を探している立場からしたら、この「例外事由3号のイ」がほんっとに「邪魔」だった。
何故「派遣」で「事務」作業をするのに年齢制限が必要なのか?
35歳以上だろうが以下だろうが、求められるべきは「その個人」の能力であって業務遂行能力があればそれで良いじゃないか、と。
夜の飲食業界じゃあるまいし、事務処理をするのに「若手」に拘る意味が解らないのだが。
(社内の人間がすべて若手で組まれているとか、どうしても若手でないと処理できない業務がある会社だというなら話は別)
でも、実のところ多分大抵の会社は例外事由3号のイを体裁の良い理由にして、結局「歳を重ねた人間を採りたくないだけ」だと思う。
大体「長期キャリア形成」を狙って35歳以下に絞って採用をかけたところで、長期になる前に辞められたら意味がないと思うのだが…。
そもそも本当にその企業が「長期キャリア形成」を考えているのかすら、正直なところ甚だ疑問である。
しかも、とある派遣会社は特に、仕事のタイトルだけが別で中身が同じ内容の「35歳以下」といった括りの求人記事をいくつも載せている。
ただの人寄せなのか?
本当にその仕事があるのか?
と疑わしくなる。
例えば、ある固有の企業が35歳以下の人間を「長期キャリア形成」を理由に求めていて、その記事のみ掲載しているのだとしたらまだ信用はできる。
が、脈絡のない同じような内容がいくつも載っている求人には、その意図が見えず、ただただ「派遣会社が自社都合で若い人を求めているだけ」のように思える。
実際、数ある派遣会社の中には「個人情報だけ登録させ、面接や面談だけしてあとは放置」というものも存在する。事実、私の場合も数社がその類だった。
私が事務職を希望しているのに、やっと紹介が来たかと思えば「軽作業」とか「肉体労働」「事務とは程遠い職種」を紹介されたりすることもあった。
派遣会社の担当もそれが仕事なのだろうし、実際に企業が求めている年齢に私が当てはまらないからというのもあるのだろうが、あまりにもお門違いな職紹介をされると憤慨するのもまた事実である。
最近は世の中も変わり、やれコンプライアンスがどうとか、モラハラがどうとか叫ばれるようになったが、企業の「雇用や採用年齢」に対する認識もそろそろ改めるべきではないか。
大体今の日本は若者よりもミドル世代の人数の方が多いのだから若い年齢に拘っている場合ではないだろうと。
とにかく、就職難のミドル層が増え、今の時代にそぐわなくなった
「例外事由3号のイ」
について、国や企業には認識を改め、見直して欲しいとミドル世代の私は強く思う。
※「例外事由3号のイ」とは…
長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年層を正社員(期間の定めのない労働契約)として募集・採用する場合に年齢制限を認める例外規定です。
求人票などで「35歳以下(長期勤務によるキャリア形成のため)」といった表記を見かける場合の根拠となる法律のルールです。
主な適用条件例外事由3号のイを求人に適用するには、次の条件を満たす必要があります。
無期労働契約であること:正社員など、雇用期間を定めない契約での採用であること。
職務経験を不問とすること:これまでの仕事の経験やキャリアを応募条件に問わないこと。
新卒者と同等の処遇にすること:新卒採用者と同様の育成環境や教育体制、キャリアパスを用意すること。