今日は母の命日。
韓国式だと、命日の前の晩から位牌にお供えする。
メニューは、石持ちか鯛の塩焼き、キムチ、ナムル、韓国風スープ、ご飯、そしてお酒。
もっとたくさんあるけど、自分で用意できるのはこれだけ。
毎年大体は決まっている。
亡くなって丸9年。
4月16日はいつも母の思い出話しをする。
どんな人だった、こんなことがあった、こんなことで言い合った、どこそこへ連れて行ってもらった。
母に会いたい。
電話かければ出るかな。
玄関開けて来ないかな。
いつも見ていてくれてるかな。
20才半ばだったか、病気の母が寝ている布団に潜り込んだことがあった。
もう大人になったのに入って来た娘に、『どうしたのかと思った、あんた気持ち悪いわよ。』と驚いて笑っていた母。
そんなこと言われてもへっちゃらだった。
自然に、気の向くままにそうしていた。
私はその時の母のぬくもりを忘れることができない。
母が私にそうしてくれていたように、布団の中で息子の足を両足で挟んで温めている。
あぁ、天国の電話番号、誰か教えてくれ。