J2第3節 松本1-0北九州 | 書き手 吉崎エイジーニョのブログ

J2第3節 松本1-0北九州

昨日はJ2第3節松本-北九州戦の取材に行ってきました。

結果は0-1の敗戦。
開幕後の成績は2敗1分で19位。
今季昇格を決めた松本相手にJリーグ初勝利を献上した。
文字数の少ない新聞あたりに原稿を書くのなら、そう伝えざるを得ないでしょう。

しかし、内容的にはチームの今後に期待を抱けるゲームでした。
特に後半のプレーは、しっかりボールをつないで攻撃を組み立てていくチームの
良さが出ていた。

これまでの2戦を取材して、強く感じた不安があります。
"チームには常に変化が必要。
けれども昨季のよかった点までに手を加えすぎているんじゃない?"
という点です。

特に前節・岡山戦は、昨季のよさがすっかり消えているように思えた。
ダイアモンド型の4-4-2でしっかりとボールをつなぐ姿が消え、
3-5-2から無理なロングパスを多用する展開になっていた。
メンバーも大きく変わっていたし。

けれども、この試合ではそういった不安が解消されました。
昨季と同じ4-4-2から、しっかりとつなぐ展開を見せていたので。

試合後の三浦監督にはシステム変更のことを聞いた。
「自分が3-5-2をやりたいからと言って、意固地になってそこにこだわるものでもない。
攻撃のときにいい形をつくることが重要なこと」という返答だった。
ひとまずは"手を加えすぎる"という心配は解消された。

結果、これを継続していくと、昨年よりも大きな"サークル"のチームが出来上がるんじゃないか。
そういう期待を抱くことができた。

一昨年から飛躍した2011年のチームにあって、ちょっとした不満があるとしたら
それは「選手起用・戦術の柔軟性」でした。

ほぼメンバーが固定された中で、ほぼすべての状況をダイアモンド型の4-4-2で戦った。
三浦監督は3年契約の1年めで、チームに軸を通す必要があったんだろうけど、
もっと対戦相手や試合状況に応じて多様な組み合わせができれば、という思いはあった。

一転、今季は新しい選手をどんどん起用して、2つのシステムを採用している。
松本戦のスターティングイレブンの平均年齢は23.55歳。
3-5-2の採用にこだわっているわけではないことも分かった。
もっと大きな"サークル(輪、というか)"が出来上がっていく、という期待が抱けたゲームでした。

自分にもやっぱり、去年の勝ったイメージがある。
だから「シーズンの序盤は我慢」という点は理解するのは大変なことです。
35歳にして始めて「応援するチーム」が生まれたので、
リーグ戦で試合をしながらチームを作っていくというリアリティがない。
文字上で聞いたことはあったけど、自分のチームとして置き換えてきた経験がないので。

一方で、昨季はシーズン終盤にシーズンベストゲームが来た(36節鳥栖戦)というイメージはある。
だから、ちょっと待ちましょう。
中盤から終盤にかけて、より大きなチームができることを。
三浦監督も「今年は耕し直し」と言っているし。
重要なことは、シーズンの最後にどの位置でフィニッシュするかなので。


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試合開始3時間前。入場の行列が出来ていました

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山雅うどん。緑の麺は海草系の風味。美味


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ゲーム結果のみならず、こういうシーンでも、負けを認めなきゃならない試合でした