ラン記録 06.NOV.2011@チョンジュ 「テヨンをたずねて(本人不在)」 | 書き手 吉崎エイジーニョのブログ

ラン記録 06.NOV.2011@チョンジュ 「テヨンをたずねて(本人不在)」

アホらしいことにこそ、燃え上がる。
ゴールがあるからこそ、足が向く。

というワケで、RUNして参りました。

アジアチャンピオンズリーグ決勝が行われた翌日(6日)、チョンジュの街を。
この日は本来、チョンブク選手のインタビューの予定が入っていたが……
思いっきりキャンセルになった(チョンブクが負けたから)。

思わず時間が出来たため、
超豪華「韓国女子の足跡を訪ねる」コースを選んだ。
チョンジュが少女時代テヨンの故郷と聞き、かなりウキウキだったもので。
こんな感じです。


<スタート>宿を取ったチョンジュバスターミナル付近
<経由地>少女時代テヨンのお父さんが経営する眼鏡屋
<ゴール>テヨン、少女時代ソヒョン、KARAハラが通ったチョンジュ芸術高校。


だいたい15キロくらいだったと思います。
何キロ走ったかも、何時間走ったかもあんまり興味がありませんが。
今はただ、どこを走って、どこに向かったかにのみ興味がある。

写真をごらんいただく前に……
キモい「まえがき」を。

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■私とテヨン。

テヨンの存在を知ったのは2010年2月のことでした。
バンクーバー五輪を控え、キム・ヨナ関連の原稿執筆依頼を受けた折のことだった。

なんせヨナという人はガードが固い人だ。
メディアのインタビュー依頼はほぼ全て断る。
両親にも会えない。マネージャーでさえも、こちらと会おうとしない。

ぬあああああああ、どうする? 
情報を集めないと……いう心境で悶絶しつつ、
「김연아(キム・ヨナ)」でググったところ、以下の動画が出てきた。
テヨンとヨナが共演していた。

http://www.youtube.com/watch?v=1DxL_a86GKg
(「トゥリナヨ(聞こえますか)」という曲です)

韓国人の後輩に「なんだこれ?」「ヨナが歌ってるけど」と聞いた。
すると「それ、少女時代のテヨンっていう子の歌です」と言う。
歌はヨナの十八番なのだという。

その時は「ふーん、あっそ」とくらいにしか思わなかった。
「韓流」というものに、思いっきり否定的だったので。
「なんで日本のものがあるのに、韓国のものを見にゃいかん?」
くらいの思いでいた。

加えて、「仕事で韓国のことやってんのに、プライベートでもそこに染まりたくない」
という思いも抱いていた。

それでもCDを買いました。ヨナの情報が欲しかったので。
この歌のサビの歌詞を織り込んだ初稿を編集者に送った。

彷徨いなさい 泣きなさい
馬鹿みたいに 子供みたいに
いやむしろ笑い飛ばすのよ

で、「ヨナはこの歌に自分の思いを重ねているんじゃないか」
「今はプレッシャーがかかっているけど、本当は解き放たれたいんじゃないか」
みたいなことを書いたが
……思いっきり書き直しを求められた。
(原稿に歌詞、手紙を織り込むのは好きなクチです)

いずれにせよ、テヨンは自分にこれまでなかった「韓国語で歌を聴く」という
習慣を切り開いてくれた存在です。
その後、2010年秋に少女時代の「Oh」という歌を聴いて衝撃を受けたので。
はい、テヨンには一方的にキモい思い入れがあります。
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ではどうぞ。


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朝11時、チョンジュ公設運動場近くをスタート。かつてのチョンブクのホームスタジアムです



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スタートしてすぐの地点。チョンジュ川という標識があった。ここを走っても気持ちよさそう

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道路、広い!


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27号線をひたすら進むコースです



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このシューズは、すんばらしい! 履き心地がかなりのもん! ミズノ様、ありがとう



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ファサン体育公園、やって。ゆっくり見てみたいけど、先を急ぐ

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走り始めて15分くらいで、はやくも出てきた「ヒョジャ」という標識。最初の目的地の

地名です。テンション上がる!

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うわー、この風景、絶対テヨンも見てる! と思うと、さらにテンションが上がった


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落ち葉を踏みつつ走る。アップダウンが多くて、コースとしてはやや走りにくかった

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来た! 「ヒョジャ派出所」。かなり簡単にたどりついた! 鏡に自分が映ってます


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交差点でおばちゃんに道を聞いた。
「テヨンの父ちゃんの眼鏡屋さん、どこですか?」
「あー右に曲ると、国民銀行が見えるから。そのすぐ近く」だって。
そこから、2~3分べちゃくちゃ喋った。最後に聞かれた。
「どこから来たの?」「日本です」「日本から走ってきたの?」「いや、あっちから」


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うわーKBが「国民銀行」です!



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お、眼鏡屋発見!



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お、少女時代発見!


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ソヒョンでした



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"1000ウォンショップ"の「ダイソー」発見


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(途中、ちょっと道順をぼかします)。 経由地近くにて、メッシ発見。ダイエットフードの宣伝です



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ちゃんと持ってるわけないよな。合成写真です。コラコラ!



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ここがテヨンの父の眼鏡屋さん。この時点で泣きそうでした。すでに。左下にテヨンの写真

が見えます


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店内の「少女時代 テヨンギャラリー」。 店員に「見ていいですか?」と聞くと「どうぞ」と



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オールテヨン状態に、圧倒されました


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本人サイン。

「訪ねてくださった皆様へ

いつもありがとうございます。ギャラリーで休んでいってください。

(ここで)眼鏡をひとつ、かけていただく……センスを!」

買いました。視力2.0レベルだけど、眼鏡ひとつ買いました



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マジで、全部テヨン



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テヨンテーブル



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「少女時代記事資料集」! スクラップ集でした


写真の掲載は控えますが、

この場にはテヨンのお父さん、お母さんがいらした!

11時50分くらいに着いて、14時前くらいにここを出たから、計2時間くらいダラダラと話した

ということになる!

こちらが韓国語をちゃんと喋るということもあり、話がめっちゃ盛り上がった。

ギャラリーのソファーでのんびりとしつつ、お茶も出していただいて……

特にお母さんはテヨンとそっくりでした。昔話もたくさん聞かせていただいた。

書くんだったら、取材申請をちゃんとすべきだから、内容の掲載も控えますが。

ひとつだけ、「テヨンはファンあっての自分たちだということをしっかり理解している」

という点をすごく強調していらした。

ご両親も同じ考えなんだろう。毎日のようにここにファンが訪れてくるんだが、

可能な限り時間をつくって話をするようにしているんだそう。

この日もオレ以外に、台湾から4人ファンが来ていた。

一人のファンが、スマートフォンのテレビ電話を通じて、台湾にいる友達とテヨン母を

会話させようとしていたんだが、それにも応じていた……

「元気? ちゃんとご飯食べるのよ」って。向こうは中国語で

話しているんだが、韓国語でずっと話していた。

さらにお母さんは、オレの「聖地巡礼に来ました」という話にも

ドン引きせず、ウケてくれた


別れ際、ご両親に「走ってきたヤツなんか、おらんでしょ?」と聞いたが……

日本から自転車で来たヤツがおるらしいです。プサンまでフェリーに自転車積んできて、

そこからチャリで来たと。

さらにその話を聞いたソウル在住のファンが、「負けられん」と4日かけて歩いて来たらしい。

アホらしさで負けないよう、生きていたい

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次の目的地へGO。2時間の休みが入ったけど……



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チョンジュ芸術中・高等学校。テヨン、ソヒョン、ハラが在籍していた学校です。7キロ、余裕やん

くらいのことは思えてきた


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しかーし、分かれ道があり、ここで迷った。ほぼ高速道路状態の高架の道を走るか


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下道で行くか


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下道を行くと……オフロードがあり


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エンドレス田舎風景。途中、おばちゃんに「なに写真撮ってんのよ」と説教され……


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くねくねと田舎道を走り、アスファルトに辿り着くと「ワンジュ郡」の表記が。

チョンジュ市を出るのか。想定外。戻るにもタクシーはなし



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エンドレス田園風景のなかに、ポツリと「オアシス」が。コンビニで水を買いました




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アホほど走って、ついに発見。「芸術高方面150m」。途中、農作業するばあちゃんに道を聞いたら

「車で行きなさい」と思いっきり言われた。泣きそうだった。


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あー、ゴールです。これはかなり山道を行くんだろう


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すごい坂道。写真では伝わらないか。でも絶対ここをテヨン、ソヒョン、ハラも通ってるから。

そうやって自分を奮い立たせた



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見えた、学校への標識。ゴール近いか!? またしてもミラーで自分撮り


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マジで小川がせせらいでました




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ゴール近くの曲がり角で。塾の宣伝。何大学に、何人進んだかって


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学校の入り口へ。うわー、マラソンのゴールっぽい!

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聖地に到着!

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学校内のグラウンド。韓国では、学校のグランドの人工芝化が進んでいます




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校舎


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寮。あんまり写真撮ってもね。明らかにオレ変質者やから


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帰りはあっさりタクシー。準備ナシで30キロは走れません!



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夕食はカメラマンの兼子さんとビビンバ屋さんへ。テヨン母が紹介してくれた「中央会館」は

残念ながら、休みでした!



ありがとう、韓国女子。

サッカーしか知らんかったら、「あー取材対象、試合に負けたわ」と翌日は

ダラダラ過ごして、とっとと街を去っていたでしょう。


なんでいいからテーマを決めて走ると、めっちゃリアルに街を感じられる!
これが言いたい事です。
オレの場合は「女子」だった。「歴史」でも「思い出」でも「ガンダム」でもなんでもいいと思う。


走って、食べて、匂いを嗅いで、というふうに。

その街ならではの人に会ったりして。

オレの場合は、走りながらテヨンの曲も聴いたから、(強引に言うと)耳でも街を感じられた。

走って辿り着くと、感激もひとしおだったし。


翌々日にも、ソウルで似たことにトライしました!

こちらも追って。