2010年を振り返る | 書き手 吉崎エイジーニョのブログ

2010年を振り返る


2010年が終わろうとしています。

昨年に引き続き、なんだかんだでもがき苦しんだ一年でした。
前に進むための時間と同じくらい、悲しみを埋めることにパワーを注がねばならなかった。

人も傷つけてしまったし。

だからこそ、この一年の経験をこの先に生かさなければなりません!


常に

「オレは戦っているのか?」
「既存にないことをやっているのか」

を問い続けたい。


前進、前進、前進進Mindで挑み続けます。
毎年、この時期にはベスト10形式で一年を振り返っているんだが、今年は月ごとのトピックスにて!


■1月
キム・ヨナちゃん周辺取材のため、韓国へ。
久々のサッカー以外の執筆オファーをいただいたのでした。


原稿書きはしんどかった!
オレは人の気持ちを書きたいと思っているんだが、本人の取材が出来ず、コメントが取れなかったからだ。
周辺取材から得たエピソードを紹介していくやり方になった。
結果的には、それまで日本ではあまり報じられなかった、国際大会デビュー前のヨナの姿を描けたからよかったんだけど。

大好きな番組「ミヤネヤ」でもネタが紹介されたみたいだし。
女性週刊誌の記者からも「一番詳しいんじゃない?」と言われた。
オレ自身のエロさから生まれる、執念のなせる業です!


■2月
毎年、この時期が一番コンディションが悪い。
記憶があんまりない月です。プライベートではアメリカから友人が一時帰国。
ヨナの本人エッセイ本を訳そうと、編集プロダクションと話をはじめた。


■3月
5日は忘れ得ない一日となりました。

拙著「オトン、サッカー場へ行こう」(新潮社)がミズノスポーツライター賞の最終選考に残り、

この日が発表だった。

さらにキム・ヨナ本の出版コンペティションの結果も同日に出るという。


結果は、両方ともに勝てなかった。

ヨナの本は結局日本での話はどの出版社ともまとまらず。

賞の方はご存知の通りの結果です。
悔しすぎる。
メラメラと闘志を燃やし、今後へのプラスにします。


■4月
この月もあまり記憶なし。
ヨナに続き、イ・スンヨプを書こうと数回東京ドームに通った。
読売巨人軍の取材の雰囲気にびっくり。不文律のドレスコードがあるのか? 
というほどきっちりとした格好の記者団が、試合後に通路に並んで原監督に一礼。

サッカーの現場みたいに黄色とかオレンジを着てる人がいない。
黒・紺・グレー・茶色の世界。新しい感覚でした!


■5月
21日の福岡ダービー、J2北九州-福岡は生涯忘れえぬ試合になりました。
雨中の激戦、アウエージャックされたあの風景。
はっきり言って、対戦出来たことが嬉しかった。
チームがJリーグに昇格したことを実感できた。
夢の舞台だった。自分にとって、福岡戦はそれほどに意味のあるゲームです。


でも次に対戦機会があっても「戦えるだけで嬉しい」とは言わないけどね。
勝つことを考える。負ければ真剣に悔しがる。そういうことです。


■6月
南アに行きました。5日間の予定で。
本来、まったく行く予定はなかったんだが、ソニーの広告の仕事をいただき、ホントの大会直前、
6月10日に現地行きのチケットを受け取った。


現地の情報も分からず、その時点では現地で一緒に動く人もいない状況だった。
それゆえ、ガチガチに緊張した状態で日本を離れた。
村上春樹の『1Q84』やDSのゲームを持ち込んだけど、封すら開けなかった。
とにかく飛行機の中でもプレッシャーを感じていたように思う。


しかし・・・遠いアフリカの地ではかなり楽しい思いをした。
現地の人たちが、かなりフランクに話しかけてくれる。
なかでも、パブリックビューイングの現場でブブゼラの吹き方を教えてもらった
経験は、かなり貴重なものでした! 
日本―カメルーン戦後、スタジアムのすぐ近くのショッピングモールで
現地の子供たちが入り口近くで待っていた風景もよく覚えている。
日本人が通ったら、「おめでとう」ってみんなで拍手を送っていた。
かなり感激しました。


英語でコミュニケーションを取る楽しみに目覚める機会にもなったし、
ホント、最高の日々でした。


■7月
6月の中旬に帰国してから、7月の上旬まで、原稿の営業にかなり苦しみました。
次回のメガイベントへの反省点です。
書き手として、しっかり大会に向けた準備・戦略を進めていかなくては。

暑さにもやられそうになった。


■8月
インターハイの取材で沖縄に行った。
7月末にいただいた、パク・チソン本の翻訳作業に取りかかり始めた。
とにかく、とにかく暑くて苦しかった記憶しかありません。


■9月
エンドレス翻訳デイズ。
30日に「パク・チソン自伝 名もなき挑戦 -世界最高峰にたどりつけた理由-」(小学館集英社プロダクション)
として発売になった。この頃から、ちょっとずつテンションが上がってきました。
5日、天皇杯にてギラヴァンツ北九州がザスパ草津に勝った瞬間も目にした。
相当嬉しかった。あまりアルコールが強くない自分でも、「今日は飲むぜー」と思った。
これがシーズン最後の勝利になってしまいました。


■10月
12日の日韓戦取材のため、韓国へ。
じつに8ヶ月ぶりの現地行きでした!


取材時には韓国語でラジオに生出演し、記者会見でも大勢の韓国記者を前に
韓国語で質問できた。これは大きな自信になりました。

リアルタイムで書けなかった話をこの機会にさせていただくと……

忘れもしない10月19日の夜、韓国の先輩たちと飲みに出かけた。
話題は(よくある流れなんだが)、歴史・歴史そして歴史。
盛り上がったグループは、3次会でカラオケボックスへと向かった。


そこで、衝撃的な出来事が起きました。


ハナっからそういうお店だったのかは分からないけど、
男4人のグループに対し、お店サイドがお酒などを注いでくれる女性
を一人つけてきてくれた。忘れもしない、チヒョンちゃんという
女子大生風の女の子だった。


そうなると韓国の先輩たちは「おい飲め」「おい酒を注げ」「おいこの歌を入れろ」
と超・上から目線になる。もちろん「おい歌え」とも言っていた。


チヒョンちゃんは「喉が痛いんです~」などと言いながらかわしていたんだが、
入室後30分後くらいにむくっとと立ち上がって歌った。それも踊りつきで。


少女時代の「Oh!」という歌でした。


衝撃を受けた。本気でいい歌だと思った。
サビで「先輩、愛してる」とストレートに歌う、超わかりやすい曲だった。


オレは「冬ソナ」を見たことがないし、BoAも東方神起もほとんど見たことがない。
というよりか、韓国とは戦っているというつもりなので、あまり見ないようにしていた。
なにより仕事で韓国のことを散々やるんだから、プライベートでは違うことを
学ぼうという気持ちも強かった。


そんなこだわりが……バサーッと崩れ去った瞬間でした。
「K-POPが流行っている」という話はもちろん知っていた。
ただ、メディアを通じて見てもあまり強い意識はしなかった。

しかし、目の前にいる人がパフォーマンスをやってくれると
全然伝わり方が違う。そういうことを痛感させられる機会にもなった。


韓国と戦っているオレを見て下さっている読者の皆様、
申し訳ない気持ちでおります。今後とも、韓国の男どもとは戦い続けます。
しかし、かわいい女の子には勝てません。少女時代では、ソヒョンとスヨンが
好きです。ただし、2010年12月31日22:02時点の話です。
コロコロと9人の中で好きな人が変わるもので。


24日の福岡ダービー再戦には、かなり失望した。
やっているサッカーが、何を目指しているのか伝わってこなかったので。


■11月
去年までお世話になっていた、スポルティーバつくばに久々に顔を出してきました!
茨城県2部リーグ最終節で見事優勝を決め、来季は1部で戦うことに。


振り返ると、ブログでも正式に退団をご報告していませんでした。
すみません。昨年、4試合に出てそのまま退団しました。


これまで幾度かチャレンジしてきたけど、今回ばかりはちょっとレベルに追いつけなかった!
しかし、得たものは本当に多い。

ドイツでの経験を通じて得た思いを、再確認できました!
具体的には……長くなるので、また別の機会で書かせていただきます。


30日「エル・クラシコ」でのバルサのサッカーにかなりの衝撃を受けた。
試合の待ち時間、KARAの「ジャンピン」という曲のPVを見て、こちらも急上昇で気になりはじめた。
以降、急激な勢いで聞いています。
KARAではスンヨンが好きです。
こちらは少女時代と比べ、安定しています。
両グループのテンションの高さは伝えるに値するものです。
いつの日か、原稿が書けたら。そんなことも思っています。


■12月
クラブワールドカップ取材のために、UAEアブダビに2週間行った。
英語の勉強を趣味にしようかっていうほど、エンジョイしてきました。

下手なんだけど、少ない語彙で意思を伝えることが本当に楽しい。


最終日、都並敏史さんと草サッカーが出来たことはかなり貴重な経験になった。
2度ほど、プレッシャーをかけてもらったし・・・ボールを思いっきり失ってしまいました。


ゲーム後、「都並さん、ガチでプレッシャーかけてもらってありがとうございました。光栄です」
と挨拶させたもらったんだが・・・・・・後で写真を見たら、都並さん、プレッシャーをかけながら
笑っていました。


■まとめ
外国語とサッカー、これまで自分が楽しんできた2つの点についてより深い楽しみを
知ることができた! これが今年の最大の収穫です。 


■2011年、日本社会に期待すること
社会がどうかじゃなく、己ががんばる。ただし、「携帯キャリア間でもSMSが使えるようになる」ってのは
実現してくれないかな? もしかして、実現の予定があるのにオレが知らないだけか?
仕事上でのちょっとした連絡で、SMSが使えるとすごく便利なんだけど。


ではではでは。
よいお年を!
(写真をちょこちょこ追加していきます!)