Number連載取材にて 東大サッカー部に行ってきた!! | 書き手 吉崎エイジーニョのブログ

Number連載取材にて 東大サッカー部に行ってきた!!

皆様、皆様、皆様。

今週木曜日発売「Number」に2本ほど原稿を書かせていただいています。


特集は、外国人監督が語る日本サッカー論「ニッポン再考」。


そのなかの[7人の指揮官が語る]のコーナー、

Lesson6 イ・ウヨン(慶應義塾大学) 「なぜコンビニに一人で行けない?」
を担当させていただいた。


エイジーニョ・ブログ

さらにさらに、連載「日本サッカー研究所27」では、「突撃!」をさせていただいた。


2010年、南アでの岡田ジャパンの快進撃に沸いた1年だったが……

どうもJリーグ全体の観客動員には結びつかなかった模様。

10月末の時点では、観客数減少の傾向にあるのだという。


そこで、秋口からちょっとした話題になったある話を大袈裟に取り上げることにした。

「史上初、東大生Jリーガー誕生」

ファジアーノ岡山に、東大出身の久木田紳吾選手が入団した話題だ。


(なんで取り上げるのかは、本誌を読んでいただければ!)


兎にも角にも、行って参りました。

東京大学運動会ア式蹴球部へ。

11月下旬のトレーニングに「突撃!!」

ともに1日のトレーニングを戦い、そして体感したものを描いた。



エイジーニョ・ブログ

チャレンジ前、東大の「赤門」にて記念撮影。南北線東大前駅を降りて、めっちゃ道に迷いました。

2箇所くらい門を通り過ぎ、ここに到着。

予備校時代は、ここへの入学を目指して……ないです。まったく。

自分自身が入った大学が、後に阪大に吸収されたため、奇しくも(かなり無理して言えば)阪大VS東大の

対決にもなった!?


エイジーニョ・ブログ
キャンパス内でお勉強。専攻は「フットボール」。パク・チソンの自叙伝はかなり勉強になります。

翻訳がすばらしい



エイジーニョ・ブログ

16時すぎ、(巨大なキャンパス内で迷った挙句)東京大学運動会ア式蹴球部の部室へ。

2階建ての立派な建物だった。練習開始2時間半前に到着。気合入りすぎ。編集担当は

ちょっと困っていたけれど……


エイジーニョ・ブログ
部室2階のミーティングルームにて。足首を捻挫した選手と、パチリ!

レポート書いてました。オレも最近書き上げた(パク・チソンが書き上げた)レポートを手に



エイジーニョ・ブログ
こちらも負けじとお勉強。練習が始まる前に死ぬ気で原稿を書き上げた

左上にはチームの目標の一つ「関東(リーグ)挑戦」が



エイジーニョ・ブログ
18:45 練習開始。挨拶した後、ストレッチから始まった。

このときはまだ、「うわ、全員東大生やん。どうしよう」とプレッシャーを感じていた



エイジーニョ・ブログ

ストレッチのやりかたが分からず、開始5分でドギマギ


エイジーニョ・ブログ

いや余裕だぜ。カメラ目線を忘れない


エイジーニョ・ブログ
「Number」で採用したカットの直前のショット。ストレッチ前の挨拶時の「オレは特別なやりかたで

特別なことがしたい」との訴えが伝わったのか!? 部員は親切にやりかたを教えてくれました



エイジーニョ・ブログ
引き続き、三手に分かれてフィジカルトレーニング。アジリティ系の強化。

コーチからは「はーい、悪いサンプルのジャンプです!」と声をかけられた

やる、やりぬいてやる


エイジーニョ・ブログ

先のトレーニングの続き。細かなステップからのシュート。


エイジーニョ・ブログ

この辺までは


エイジーニョ・ブログ
いい感じだったぜ。右足でシュートを2本決めたもん。一瞬だけ「お」と思わせたか?

ノープレッシャーだったからね……


エイジーニョ・ブログ

本格的にボールを使うトレーニングに移行。

鈴木コーチからの話を聞く



エイジーニョ・ブログ
これがこの日一番つらかかったトレーニング。2対2。

相手がじっくり構えて守っている上に、こっちはバックパスが使えない。

前に行くしかない。必死に戦ったが……アホなパスミスを連発。

もちろんドリブル突破も不可



エイジーニョ・ブログ

同じく2対2で。靴下が下がってきたが、構う余裕がない


エイジーニョ・ブログ

トレーニングは4対4(二人フリーマン入り)から、ハーフコートの6対6へ。

この辺になるともうボコボコで。DFラインに入ったが、GKへのバックパスをミスって

それが失点に繋がる場面も。泣きそうでした

(このカット、「Number」での使用最終候補に残ったものです)



エイジーニョ・ブログ
若者からゴリゴリにプレッシャーをかけられる!

30分くらい6対6をやって、前にボールを運べたのは、2~3度ほどだった!


エイジーニョ・ブログ
練習終了後の挨拶。オレは2つのことを伝えたかったが、後者ひとつだけを東大生に伝えた。


①「普通に普通のことやっても、普通やん。だから普通なことをやった上で、普通じゃないことをしよう」

……そう思ってるけど、自分自身が実践できていません。

②「普通に普通のことが出来ない状況もある。今日のオレだ。だけれど、何かしよう。今日は、とにかく

守備のことを考えた。目の前にいる、ボールをキープした相手選手を振り向かせないことを考えた。

とにかく目の前に来た奴に前を向かせまいと」


あくまで偉そうに、堂々と伝えたぜ!!


写真は撮れていないけど、練習後の部室ではすんごくよく声をかけてくれた。

最近、慶応大のサッカー部も取材したんだが、その情報に強い興味を持つ選手も。


部のキャプテンに対し、ひとつ「やっぱり東大生だなぁ」と感じた点を挙げてみた。

練習中、オレは最初のトレーニングで早くも足を攣りそうになった。

持ってきていた筋肉系のクリームをピッチサイドに置き、いつでも対応できるようにして

いたんだが、一瞬、置き場所を見失ってしまった。

あわてて「クリームがないんです!」と

休んでいる選手らに聞いたが返事は「見つからないから、後にしたほうがいいです」。

トレーニングに戻ることを薦めてきた。

この時「ああ、合理的だな」と思った、という話をした。

時間をかけて探そうとするんじゃなくて、パッと見て「見つからない」と判断したら、

次のことを考えるという。こういう考え方もあるな、とポジティブに捉えたのだが、

キャプテンの返事は違った。「もっと、普通に人間味のある人たちですから!」


きっとそうなんだろう。

どこに行っても「東大だから」と言われる。

岡山の久木田も言われるだろう。

以前、仕事関連で東大OBに出会ったことがあるが、

「そういわれることで何ひとついいことはありません」と嘆いていたのをよく覚えている。


今回感じたことは本誌にも書いたとおりだけど、まあそう言われることも

いいことじゃないかとも感じた。だって注目されるんだから。

「東大生Jリーガー」って肩書きも、ガンガン前面に出したらいいと思うぜ!!