新チーム・初トレーニングです!! | 書き手 吉崎エイジーニョのブログ

新チーム・初トレーニングです!!

samui2

マジで寒いぞ。練習場に行く道で。雪が降っています


さて、トレーニングの様子です。


「地面が凍っている」という理由のため、体育館での練習になった。

参加したのは1軍のトレーニング。

まずは練習前に監督に挨拶した。ばたばたの移籍だったので、しっかりと事前のコミュニケーションが出来ていなかったのだ。

アリというトルコ系の監督で、一度だけ会ったことを憶えていてくれた。

事情をひとまずは理解してくれ、一安心。


続いてロッカールームに入る。このときから周囲とのコミュニケーションがはじまる。

しっかり相手の顔を見て、名前を名乗り、握手をする。

これ、かなり大事なこと。

初対面で握手を交わすという習慣って、日本ではじつはあんまりない。

最初はちょっと距離を置きながら接するのが、よしとされるんじゃないかな? 

でもこっちは、ガバーっと行く。去年9月にドイツに渡ってきた当初は、握手をすることにすら慣れていなかった。同じ轍を踏んではなるまい。

もう、ガンガン行きました。


心を開かないと、向こうは関心を持ってくれないので。

すると、2~3人から「ケルンにはどれくらいいるの」なんて話し掛けられた。


コートに入ると、すでにみんな遊びのミニゲームをやっていた。韓国人のチュギョンくんがいる。黒人選手もいる。


バスケットコート1面分ほどの狭い体育館を10週ほど走ったあと、監督がみんなにオレを紹介してくれた。
「エイジです。日本から来ました」
すると、監督が「私はトルコから来ました」だって。"エイジーニョ"っていうのはドイツ人からすれば長い名前のようで、チーム内で使うのは止めた。これも前所属クラブでの失敗ポイント。


その後は、腕立て伏せ、腹筋、背筋といった基本的な筋トレを2人組で30分ほどやった。ボールを取り入れたダッシュ系のトレーニングも20分ほど。みっちり汗をかいたあと、5人のチームを3つに分け、10分交代のミニゲームに。


今までなら、ここで「一つのポジションでいいプレーを見せなきゃ」と気負っていたところ。でも、いまはそうじゃない。いろんなポジションで球離れの速さと、左右両足でのキックを見せていくつもり。


年始にNumberの連載でやった奥寺康彦さんとのインタビューで「個性は無理に主張することはない」というアドバイスをもらっていたのが活きている。

ポジションを聞かれたら、「センターバック以外」と答えるつもりだ。


だって、そう思っているから。

いままでは、妙なドイツ式で「ポジションの専門性で勝負」なんて考えていた。

でも、アジアでプレーしてきたんだから、『これこそが個性』と思えばいいんじゃないかな。

意見をしっかり説明できるドイツ語を磨くことのほうが重要だ。


まぁ、久々のプレーだったので、なかなか動きは厳しいものでした。最後は守備ラインにへばりついてた…

うん、でもいいでしょう。今日は再スタートを切ったことに意味がある。ガンガン行きますよ。


herzlich

練習場の黒板に落書きがあった

"心から歓迎します" だって。

オレのことを言っているワケじゃない。

練習参加初日だったので、写真はこれが精一杯。

あんまりパチパチ撮るのもねー。